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カテゴリ:日光
次は、煮物です。飛龍頭(ひりょうず)の湯波あんかけ。ワラビ、絹さや添え。飛龍頭というのは、いろいろ入ったがんもどきですね。細かい湯波が入ったあんかけで、コクのある仕上がりになっています。 精進料理は、素材が限られるだけに、味付けは調理法に飽きない工夫がされています。 ここまでは、フランス料理のように一品ずつ出されるます。ゆっくりいただくせいか、かなり、おなかはいっぱいになった感があります。でも、お豆腐というもの、意外におなかがいっぱいになる食材ですよね。肉、魚がなくても、まったくもの足りなさを感じません。 実は、お魚が余り得意ではないので、こうした精進料理はむしろ安心していただけるところがあります。生ものやお鮨は勿論美味しくいただきますが、それがなくては生きていけない、というほどではない。煮魚は、好きと嫌いで分ければ、やや嫌いに傾くかな。骨のあるお魚(鯵の塩焼きなど)にいたっては、まず、上手に食べられない。・・・ゆえに、外では絶対に骨付き魚は食べないようにしています。「なに?その食べ方。もったいな~い!」と怒られるのがオチなので・・・ そんなわけで、骨付き魚も煮魚も登場することのない精進料理は、まさにお魚苦手派のためにあるような和食なのでした! ちなみに、ちゃんとしたフルコースの精進料理はこれで5回目。 高校の京都修学旅行でいただいたのが、大徳寺泉仙、万福寺白雲庵。 あとは、鎌倉の建長寺門前鉢の木、光明寺。 それぞれ、献立や料理法に多少の違いはありますが、自分的には、あっさりした味付けが多い懐石や松花堂弁当などよりも好みです。 もともと精進料理は中国伝来のもの。日本風に変化したとはいえ、どこか、中国料理の雰囲気が残っているように感じます。懐石料理や、現代に繋がる和食の宴会料理などは、精進料理から発生したものだそうです。日本料理の原形となったのが精進料理なのだとか。 最後はご飯で締めくくります。 揚げ物は、明日葉と新生姜の掻揚げ(美味!)、小茄子、えんどう。お塩でいただきます。 ご飯は山椒の葉の佃煮を載せて。お汁は、柔らかな筍の千切りの澄まし汁。香の物は、キャベツと昆布。(これは家でも作れそう。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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