お料理全体は、こんな感じで運ばれてきます。右上は、胡麻豆腐。真ん中のは、車麩の煮物(京都風には、炊いたん、というのでしょうか?)。右下のは、豆乳鍋の薬味。白飯にお漬物(柴漬けとたくあん)。このほかに、粟餅のあんかけ、フルーツ1皿がつきます。
お座敷で、緋毛氈の上に座り、畳の上に置かれたお盆からいただきます。
お寺の中、と言っても、全然堅苦しいことはなく、胡坐で食べてもオッケー。同室にいた東南アジア系のグループは、足をくずして気楽に召し上がっていました。
・・・雰囲気を比べたら、日光の「
堯心亭」、北鎌倉の建長寺前「
鉢の木」のほうが、はるかに堅苦しい、というか、緊張感がある感じでした。
この日は、なにしろ雪模様のため、障子は閉めきり。暖かいシーズンなら、開け放されて、さぞや晴れ晴れと、眺めもよいでしょう!
篩月の建物。天龍寺の建物のひとつとして「龍門亭」という名前がついています。
こちらのお料理、3000円。プラス庭園拝観料500円。
当日飛び込みでも大丈夫のようですが、特にシーズン中なら、おひとりでも予約していったほうがいいと思います。
そして、こちらが世界遺産の「
曹源池庭園」。
大きな池を中心に、広々としたお庭です。
京都の街中のお寺が、限られた空間で、緊張感のあるお庭を持っていることが多いのに比べて、嵐山の麓にある天龍寺は、お庭の規模も大きく、雄大な印象です。さらに、嵐山そのものを背景に加えてしまい、自然に溶け込んでいる感じもします。
春の桜が、とても見事なお庭ですが、雪を頂いたお庭も、モノトーンで素敵です。