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テーマ:東京 / 江戸(1213)
カテゴリ:玲的東京案内
向島には、江戸時代から続く老舗スイーツがたくさんあります。 まずは、元祖桜餅、といわれる、「長命寺(ちょうみょうじ)桜餅」。 八代将軍吉宗さんが、庶民のために、隅田川の堤に桜を植えさせました。誰でもお花見していいよ!という粋な計らい。幕府の財政再建のため、自らは質素倹約で通した吉宗さんですが、庶民にはちゃんと楽しみを用意したあたりが、名君といわれる所以でしょうね。 ま、それで、時期になると桜の葉っぱがたくさん出る。これ、何かに使えないかと考えて、塩漬けにして餡子のお餅に巻いてみた。これ、いける!と誕生したのが、小麦粉を薄く延ばした皮で餡子を包み、塩漬けの桜の葉っぱでくるんだ「桜餅」。・・・関西では、このスタイルの桜餅はないようで、春のお菓子と言ったら、透明な粒々の皮でくるんだ「道明寺」というものになります。 一般に売られる桜餅の葉っぱは1枚ですが、ここは元祖。3枚の葉っぱと言う大盤振る舞い。葉っぱのしょっぱさと、餡子の甘さが、なかなかに絶妙なコンビなのです。
「長命寺桜餅」と道1本隔てて並んでいるのが「言問(こととい)団子」。 平安時代、在原業平という人(歌人として、というよりプレイボーイとして有名か)が、朝廷で失脚し、関東まで旅をしてきました。たどり着いたのが隅田川。川に遊ぶ鳥を見て、村人に鳥の名前を尋ねると、「あれは都鳥」と。そこで詠んだ歌。 「なにしおわば いざ言問わん 都鳥。我が思う人は ありやなしやと」(都という名前のついた鳥ならば教えておくれ。都にいる私がおもっているひとは、どうしているだろうか?) そこから、名物のお団子が言問団子。このへんの地名も「言問」に。ついでに、スカイツリー直近の、東武鉄道の駅は「業平橋(なりひらばし)」。 都鳥は、ゆりかもめの種類とされていて、そこから東京都の鳥はゆりかもめ。お台場に行く交通システムもゆりかもめ。 お土産にお持ち帰りもいいけれど、お散歩途中、熱いお茶といただく餡子系スイーツは、江戸見物の必須アイテムなのです。
さて、いよいよあさって、上海に出発します。万博も入場者が減ってきたようで、それはそれで結構かも(笑)。でも、人気の日本館、中国館は無理そうか?北朝鮮館は、きっと見られるでしょう(苦笑)。 出発便が早いので、明日は東京駅直結の「メトロポリタン丸の内」に泊まります。それではいってきます お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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