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カテゴリ:日本諸国漫遊記
秋の1ヶ月ほど、奈良国立博物館で「正倉院展」が開かれます。正倉院は、1300年ほど前、奈良時代の聖武天皇の遺品や東大寺大佛開眼に関わる道具などを納めた蔵。1300年間、大切に保管されてきました。(1300年前のものが、発掘調査で地中から掘り出されることは珍しくありませんが、そのままで伝えられてきた、というのは、世界でもかなり稀少なことです)
正倉院は、今でも皇室の管理下にあり、秋のこの時期、虫干しのために開けられ、その際、一部の収蔵品が展示されます。扉を開ける際には、天皇の勅使がいらっしゃるそうです。 一度は行きたいと思いつつも、開催時期が限られているためなかなかその機会がなく、今年初めて行くことができました!(ワタシの妹などは気軽なひとりもんゆえ、毎年のように日帰りで行っております。) 101氏をショートステイに送り出し、11時20分の「のぞみ」に乗車。お昼時なので、まずは車内販売でお弁当を。 「東京特選弁当」。東京風甘い卵焼き、アナゴ丼風ごはん、アサリごはん、エビの握りずしなど江戸前風のおかずを取り揃えたお弁当。車内以外ではJR東海さんの売店では買えるのではないでしょうか。 京都駅で降りて、近鉄奈良行きの乗換え。奈良まではJR線と近鉄の2ルートがありますが、近鉄奈良駅のほうが興福寺方面に近いのと、京都駅の新幹線ホームからは近鉄京都駅のほうが行きやすいので、ここは近鉄をチョイス。 近鉄奈良駅では「せんとくん」がお出迎え。一緒の写真は撮ってませんよ(笑)。近鉄奈良駅に到着したのが14時40分くらい。家を出たのが10時過ぎなので、ここまで4時間半ほど。 近鉄奈良駅からゆるい坂道を真っ直ぐ行けば、まもなく奈良公園、興福寺の寺域です。 30年ぶりの興福寺なので、きちんとお参りしていきます。 興福寺は藤原氏の氏寺。ときの最高権力者が建てたお寺ですから、立派です。国宝館には、歴史の教科書でおなじみの仏像がぞろぞろ。阿修羅さまもこちらにおられます。 秋の正倉院展シーズンには、各寺院で普段は公開しない建物や仏様の特別拝観があります。興福寺北円堂も普段は非公開のお堂。こちらにも国宝の仏様たちがいらっしゃいます。 なにしろ奈良には、全国の国宝のうちかなりの数が集まっているそうで(なにしろ1300年前からですから)、見る物すべて1級品。興福寺だけでもおなかいっぱい。 でも正倉院展は別腹。会場の奈良国立博物館は幸福時のお隣。金、土、日曜日は7時まで開館ということなので、夕方入館してもゆっくり見られます。こういう展覧会は、午前中のほうが混むものなので、午後から行くのが正解。 のんびり寛ぐ鹿ちゃんの向こうに見えるのが、正倉院展の入場待ち行列用テント。といっても午後の4時ころには待ち時間なし。すぐ入れました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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