田端駅、京浜東北線と山手線の乗換駅、くらいしか思いつかない、という人も多いのではないでしょうか。観光地の上野や谷中が近くにあるのでちょっと目立たないかも。でも、上野に近いからこその歴史をもつ街なのです。
明治時代、上野に東京芸術大学の前身東京美術学校ができたことから、学生や卒業生が田端に暮らすようになります。その後、芥川龍之介が田端に引っ越してきたのをきっかけに、作家や評論家なども集まり、競って作品を発表するようになりました。
田端駅前にある田端文士村記念館は、田端に暮らした芸術家や文学者たちの資料を展示しています。
文学館、というと、展示も原稿や写真が中心で、その作家さんに興味がないと少々とっつきにくい、という印象もありますが、ここは、ビジュアル的にも工夫され、なにより展示資料の数が多い!なにしろ登場する人物が多いので、一人二人、知っている人がいる。なによりも入館無料で、上記のような資料ももらえます。行ってよかった。満足度高い。
田端の街中にも、作家の住居跡やゆかりの場所に表示板が設置され、たどりながらお散歩も楽しい。隣の西日暮里や駒込駅に囲まれたあまり広くないエリアなので、意外に歩けてしまいます。ただし、ここも、台地の縁辺部、入り組んだ低地との標高差が大きく坂がたくさんあるので、ご注意を。そうした坂の街ならではの景色や風情も楽しみましょう。
ランチは「フルバリ田端店」でインド料理。
ナンはパリッと系です。しかも巨大。されにお替り自由。カレーは辛さが選べます。まったくぴりりとしない甘口が基本なので、辛さ苦手の人にも安心。