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2024.05.22
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「毎日更新」読レポ第2081

カール・ロジャーズ

~カウセリングの原点~

著:諸富祥彦
発行:㈱KADOKWA

第6章 1955年ロジャーズとジャンドリン

 「内側からの革命」ーロジャーズとジャンドリンが共に取り組んだ何か(2/4)

 しかしロジャーズの深い傾聴の持つ意味を、ジャンドリンはより本質的な次元でとらえていた。それは、カウンセリングや心理療法といった狭い文脈に限定されるものではない。次の文章も「序文」(Gendlin,2002)のきわめて重要な箇所である。

 私たちの研究グループは、ロジャーズが心理療法と社会の基本理念をいかに深く変革したかを十分に認識していなかった。彼は多くの書物にこのことを書いたが、言葉は効果的とは言えなかった人々の見方を変革するのは、実践なのである

 彼の示すやり方で耳を傾けられると、どの人も内面から広がり体験する。目の前にいる人が、複雑で熟慮するようになり、美しくなるのがわかる。わずかな間でも解釈したりまとめたりすると、妨げになってしまう内側から生じてくるプロセスを止めてしまうのである

 深い傾聴は、人間の特性が社会に規定されるものではないことを示している。人間は、一歩一歩相互に受容し合っていると外に現れるようになる深い内面的な豊かさを有している生きる世界で自分が求めているものや自分らいし倫理性、自分のできる仕事を新たに見出して創造的に展開していく。このことを人間の特性の一部として表現するためには、どう話せばいいのだろう。

 ロジャーズはすべてのことを語っていたが、伝わらなかった。一般的な仮説の形を取ったが、信じてもらえなかった。ロジャーズの実践がもたらしたものを社会の側が発見しえなかったのだ

 伝えるためには、新しいターム(意味や使い方)が必要である。社会は、experiencing(エクリンピング:経験する)からターム(意味や使い方)を生み出していくプロセス(the process(プロセース) of generating(ジャネリング:生成する) terms(ターミス:条項) from experieriencing(エクリンピング:経験する))を必要としている。だから私は新しいターム(意味や使い方)をつくり続けてきた

 さまざまな文化や個人を超えて共通する普遍的な内容など存在していない相互作用する中で、私たちはお互いに交差(cross(クロス))し、新しい意味を創造していく。私たちが何かを語るとき、experiencing(エクリンピング:経験する)は”前進的に展開する(carried forward)”のである。

 

 ロジャーズの「傾聴」が持つこの世界での大きな意味は、決して理解されなかったし、今も理解されていない。ロジャーズの言葉は届かなかった。ロジャーズは多くの書物を書き講演したが、その実践の本質的な意味は理解されなかった

と著者は述べています。

 ロジャーズは、深い傾聴をもとに多くの書物を書いたが、言葉は効果的とは言えなかった。人々の見方を変革はすることは、伝わらなかったが。その変革には、実践を積み重ねる事であったようだ。
 ロジャーズは、目の前にいる人を深く傾聴すると、その本人が、複雑で熟慮するようになり、美しくなり、生きる世界で自分が求めているものや自分らいし倫理性、自分のできる仕事を新たに見出して創造的に展開していく。深く傾聴を伝えるためには、私たちは、実践を通して新しいターム(意味や使い方)をつくり続けて社会を変革することだと述べているようだ。
 確かに、私も理論も大切ですが、頭でっかちではなく、行動での実践で一歩一歩の前に進み、挑戦し続けることで、新しいモノが生み出されると思う。正直言って、いくら言葉で伝えても、理解の壁が高いのを感じている。実践していく事で伝えわることが多いです。実践が無いと、なかなか、信じてもらえないのが現実です。





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Last updated  2024.05.22 14:07:19
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