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カテゴリ:心理学 メンタル 悩み、読書
「毎日更新」読レポ第2106 カール・ロジャーズ ~カウセリングの原点~ 著:諸富祥彦 第8章 ロジャーズの結婚・恋愛論 「嫉妬」を乗り越える男女の関係は可能か(2/2) これまで見てきたように、ロジャーズは、人間の「自由」を徹底的に尊重した。人がみずからの内側の感情の流れ、内臓感覚に従って生きていくこと、そしてその気持ちを分かち合うことを何よりも大切にしてきた。しかし、人が人を好きになる時、強烈な「内臓感覚」が動く。パートナーが他の異性を好きになった時に感じる「嫉妬」も、強烈な「内臓感覚」が伴う。 そこで問題になるのは、自分のパートナーが他の異性を好きになったり、関係性を持ったりすることを認めることができるのか、それを許しながら自分たちの関係を維持することができるのか、という問題である。相手への「独占欲」、それゆえ生じる「嫉妬」が大きな障壁となる。 第3章で見たように、ロジャース自身もその後半においては妻以外の女性と恋愛関係を持ち、妻の嫉妬に苦しんだ。妻ヘレンの「独占欲」と、それがもたらす「嫉妬」という感情が、二人の結婚生活において最後まで問題となった。 ロジャーズはヘレン以外の女性にも愛を寄せた。ヘレンを愛せなくなったわけではない。ヘレンを愛しているとともに、それとは別に他の女性も同時に愛していたのだ。しかしヘレンはそれに耐えられず、嫉妬深くなり、ふさぎこんだ。これを救ったのは、すでに成長していた娘のナタリーであった。ヘレンが自分のほんとうの気持ちを認められるように援助し、二人が再び話し合えるように援助した。娘ナタリーのおかげで二人がほんとうの気持ちを理解しあえた後に、カールが愛した「別の女性」とヘレンも友人になり、この関係はずっと続いていったという(畠瀬直子 畠瀬稔 村山正治編『カール・ロジャーズとともに』参照)。 と著者は述べています。 ロジャーズは、人間の「自由」を徹底的に尊重して、人がみずからの内側の感情の流れ、内臓感覚に従って生きていくことでの気持ちを分かち合うことを何よりも大切にしてきた。前回も言っていたが、同じ一人の人だけを一生愛しつ続けるのは自然なことなのだろうかと疑問であった。 やがて、ロジャース自身も自分も妻ヘレンも愛していたが、みずからの内側の感情の流れでロジャーズも自分の感情に正直になり別の他の女性も同時に愛して、妻のヘレンは、それに嫉妬深くなり。ロジャーズは、そのとこで、ロジャーズ自身も悩んでいたようです。 嫉妬は、その背後には無意識な「独占欲」から生じるものであった。妻の関係性を良くしてくれたきっかけを作ってくれたのは、娘ナタリーの働きかけであった。。 私が思うには、お互いにロジャーズも妻のヘレンも自分のほんとの気持ちを肯定的に受け止め伝えながら、その気持ちを認めていったから妻との関係性が良くなっていったようだ。 そのロジャーズが愛した別の女性と妻のヘレンは、やがて友人になったようです。 私は、そんな「友人」になった話は、聞かないが、離婚した、元夫婦が友人関係になっている話は、聞くことはある。 お互いにほんとの気持ちを肯定的に受け止め伝えながら、その気持ちを認めあった対話が出来て、最終的に離婚をお互い決めたのであろうな。 嫉妬を鎮めるには、お互い落ち着いた時にお互いにほんとの気持ちを肯定的に受け止め伝える対話が必要だと私は思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.16 15:00:45
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