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遊心六中記

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2024.02.12
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カテゴリ:観照
 2023.7.17
室町通は、錦小路通と一筋北側の蛸薬師通との間が「山伏山町」で、そこに「山伏山」が建てられています。
宵山巡りには、室町通りに面した会所の二階に、御神体の人形を眺めることができます。
そのものズバリ。山伏の姿です。
「昔八坂の法観寺の塔が傾いたとき法力によってそれをなおしたという浄蔵貴所の大峯入りの姿をあらわしている」(資料1)と言われています。
 
これは室町通から見える1階の会所飾りのうち、懸装品の一つの見送です。ここに龍がいます。
 2023年の巡行風景
        
         ​見送の全景を切り出してみました。​
 2023.7.16 
会所内の通路を挟んだ壁面には懸装品が並べて飾られています
一番手前の前懸の上部の左側には
 
      龍がいます。切り出して色彩補正の画像処理をして少し見やすくしました。
 
   切り出した前懸の下部には、龍が並んでいます波濤雲龍文様です。

                                    2023.7.16
右から2つめは、その姿から推測して見送(ミオクリ)です。ここにも3頭の龍がいます。
巡行の時、山の後ろに懸けられます。いわば、山の後ろ姿になります。

 2009.7.15
 
2009年の宵山巡りで、山伏山の蔵内に懸けた状態の「古見送 萬暦龍」を拝見していました。上掲の見送りは復元新調品ということになりますね。

 
 
2023年の巡行。河原町通御池で山伏山を回すパフォーマンスをコマ撮り風に・・・・・

錦小路通に引き返し、左折する(東入ル)と「占出山町」です。
 「占出山」が建てられています。 2022.7.13 
神功皇后が肥前国松浦で鮎を釣って戦勝の兆としたという説話を題材にしている山です。占出とは占って推測するという意味なのでしょう。祇園祭山鉾連合会のホームページでは、「占出」を「divination」(占い、予言、予知)という語で訳出してあります。(資料2)
説話の内容から「鮎釣山」とも呼ばれるそうです。

 2022.7.13
     会所内では、このように懸装品等が展示されています。

これらの懸装品等が、山に飾られて巡行する時には、
 2023.7.17
 
このような姿になります。これは2023年の巡行風景です。

会所飾りは、壁面の上部に下水引、下部に前懸等が懸けられています。
これらは旧蔵品で、復元新調品が会所の奥の座敷に飾ってあります。
床に置かれているのは、欄縁と見送を懸ける衣桁のパーツです。
 2022.7.13
    手前に並ぶのは、欄縁のパーツです。
    壁側にまとめられた黒漆塗の丸い棒、これらの装飾金具にご注目ください。
 
 
             龍がここにいます。
これらの丸棒パーツは、
 
見送を懸ける衣桁に組み立てられます。
巡行本番では観覧者からはほとんど見えないか、意識しない部分になっていることでしょう。巡行では全景を眺めるにとどまりがちです。
宵山巡りの楽しみは、懸装品類等の品々の細部を比較的間近で眺められることです。

さて、占出山を離れ、錦小路通を東に歩み、烏丸通に出ます。南を見れば「笋町」です。
 2023.7.16
ここには「孟宗山」が建てられています。町名は「たけのこ」。山の名前の「孟宗」は、中国の史話「二十四孝」の一つに出てくる人物名です。病身の母を養う孟宗が、真冬に筍(タケノコ)をさがし求め、雪の中から掘り当てるという逸話です。
竹の一種、​孟宗竹はこの孟宗にちなむネーミング​だそうです。(資料3,4)

 2023.7.16
会所飾りの座敷の一角に御神体の人形(孟宗)が安置されています。
 
よく観察しますと、孟宗の衣服の正面に龍が刺繍されています!!
何度か会所飾りを拝見してきていますが、初めて気づきました。
 2023年の巡行風景 2023.7.17​​​​
 
改めてよく記録写真を観察してみますと、
 
孟宗の衣服の背中の方にも龍が刺繍されています。ここにも龍がいました。

余談ですが、孟宗山の会所前の駒札によりますと、笋町会所(孟宗山)は会所家と土蔵が​京都市指定有形文化財に​指定されています。
 
                2023.7.16
会所の敷地内に祀られた地蔵堂が「附(ツケタリ)地蔵堂」として登録指定の一部になっています。

前祭の宵山巡りでは、この孟宗山を最後にすることが私の通例です。

ここで、1箇所、最後にご紹介する山があります。「保昌山」です。
 2018.7.16
この保昌山だけが他の山鉾とは異なり、少し飛び地になっているのです。
場所は、東洞院通高辻下ル「燈籠町」にあります。東洞院通松原上ルとも表記されます。
高辻通を軸としますと、東洞院通から西へ、烏丸通・室町通・新町通と三筋進み、新町通上ルが岩戸山という位置関係で、少し距離が離れています。

 
会所飾りでは、この建物(紫宸殿を模したものか?)の左奥の壁側に
 
この見送が飾ってあります。見送の縁をよく見ますと、
 
        
               ここに龍がいます。 

保昌とは、丹後守平井保昌のことで、和泉式部との間に恋物語が伝わっています。それを題材にしたのがこの保昌山だそうです。和泉式部が保昌に、紫宸殿の紅梅を手折って私に持ってきてよという無茶なことを言ったとか。(駒札、資料5)
かつては、「花盗人山」と呼ばれていたそうです。明治初年に改称。

 2023.7.17
​2023年の巡行風景​です。保昌が和泉式部の求めたことを実行する場面を表しています。
 
上掲の見送が使われています。


                      祇園祭・前祭 山鉾地図  (資料6)                   

これで、前祭の宵山で出会った龍たちのご紹介を終わります。

引き続き、後祭と龍についても順次まとめてご紹介したいと思っています。
おつきあいいただけるとうれしいです。

つづく

参照資料
*京都市作成の駒札
1)​ 山伏山​   :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)
2) ​占出山​   :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)
3) ​孟宗山​   :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)
4)『日本語大辞典』 講談社
5) ​保昌山​   :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)
6) ​ 祇園祭山鉾巡行路 前祭​ :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)  

補遺
祇園会占出山雛形​   :「文化遺産オンライン」
山鉾の魅力細見 -保昌山-​  :「京都市下京区」
藤原保昌​    :ウィキペディア
和泉式部​    :ウィキペディア
【解説】花盜人​  たびかがみ :「天来書院」
祇園祭 山鉾篇​  :「フィールド・ミュージアム京都」

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)

こちらもご覧いただけるとうれしいです。

「観照 辰年 時空を跨ぎ龍の棲息地へ」 記事一覧





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Last updated  2024.02.12 00:10:08
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Re:観照 辰年 時空を跨ぎ龍の棲息地へ -34 祇園祭と龍:山伏山・占出山・孟宗山・保昌山(02/12)   Jobmi さん
「附(ツケタリ)地蔵堂」
お地蔵さまが祀られているのを見ると、ほっとします
すいぶん奥まったところにひっそりと・・・と言う風情ですが
例の「神仏分離にともなう廃仏毀釈のお触れ」のせいで、このようなところにお隠れになったのでしょうか (2024.02.12 08:04:15)

Re[1]:観照 辰年 時空を跨ぎ龍の棲息地へ -34 祇園祭と龍:山伏山・占出山・孟宗山・保昌山(02/12)   茲愉有人 さん
Jobmiさんへ

確かめたことがありませんので、経緯は存じません。

宵山巡りの会所飾りを拝見するために、会所の内部の通路を奥まで入る山がいくつかあります。拝観料なしで順番待ちすれば拝見できるところという限定ですが。
私が確認した範囲では、鯉山の会所の奥の一隅で、天道大日如来の提灯を吊した小堂、鈴鹿山の会所の庭の一隅の小地蔵堂、と二箇所あります。

私は、明治よりもっと古くから会所内に祀ってこられているのかなと思っていました。 (2024.02.12 12:10:15)


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