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遊心六中記

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2024.05.14
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カテゴリ:観照 & 探訪
  
なら仏像館を出た後、登大路を西に向かいます。
この登大路は近鉄奈良駅を越えると、西方向は大宮通となります。(資料1)
冒頭の神社は、春日大社末社「拍子神社」です。
祭神は拍子神(ヒョウシノカミ)。南都楽所(ガクソ)の祖で鎌倉時代の雅楽の達人狛近真を祀るそうです。(駒札より)

この拍子神社は、県庁東交差点の北東側にあります。
登大路の南側の歩道を西に進みましたので、県庁東交差点で地下道になる歩道で、北東側に通り抜けると、この辺りに出ます。

 
ここから少し東に戻り、築地塀の間の道を北へ進みます。この辺り、しばらく工事中だったのですが、今では築地塀の内側はホテルに変容していました。門を通り過ぎる時、さりげなく表示されたホテルの名称だけが見えました。この辺りの景観に配慮されているようです。
この道を抜けて、右折します。

 
「吉城園(ヨシキエン)」の案内掲示板が、道路が左にカーブしていく手前の右端に設置されていて、カーブする道の角に吉城園の入口があります。ここは入園料無料です。

 
入口の受付所でいただいたリーフレットに掲載の庭園マップ

  
門を入ると、ずぐ前に受付所があり、その右側の数段の石段を上がると左(東)に「あずまや」への石段道が見え、右への通路は「池の庭」に向かいます。

 
「あずまや」に上る途中で眺めた「旧正法院家住宅」と「池の庭」です。
池を周遊できる散策路が巡っています。

この「吉城園」は「興福寺古絵図」によると、興福寺子院の摩尼珠院(マニシュイン)があったところだそうです。
明治期に民間の所有となり、大正8年(1919)に現在の建物と庭園が造られたそうです。企業の迎賓施設を経て、昭和の終わりに奈良県が所有するに至りました。(案内掲示板より)

あずまやから、反対(南)側の石段道を降り、池の東側の散策路を上ります。
その道は「離れ茶室」に通じる石段道です。

今回訪れると、離れ茶室の修復工事が完了していました。
この茶室の建物内部は立入禁止で上がれませんが、入口付近と周辺からの拝見はできます。そこで、この茶室の建物の外回りをして、拝見できる範囲で細見してみることにしました。

 
石段道を上がると、まず中門が目に入ります。
 
建物の玄関は左方向にあります。玄関側を見ると、左側に長椅子が備えてあります。
 
        長椅子側から眺めた玄関口の景色
 
玄関を一歩入り、板の間に置かれた立入禁止掲示の手前から、東方向に「苔の庭」を眺めた景色
           ​吊り灯籠​
 目を左方向に転じて

 
左方向に転じた目を手前の建物内部に移した眺め
 
L字形に置かれた柵の手前に「羅浮山(ラフサン)」の案内が置かれています。
 
         
   騎馬武者を描いた杉戸絵の上に掲げられた扁額に「羅浮山」と書かれています。

「羅浮山」とは、中国・広東省増城県北東の大洞窟のある仙術修験の山だそうです。
後水尾天皇の皇子・真敬親王が、姉の文智女王に長く仕えた上臈尼が所蔵していた手水の立石を御覧になり「羅浮山」と命名されたそうです。その立石がこの茶室の玄関の左手にしつらえられたことにより、この扁額が由来するのでしょう。(上石を意識していませんでした。次回訪問の探訪課題が残りました。)

 
 ズームアップして

離れ茶屋の外周を巡ってみるために、最初に見た中門に戻ります
 
         中門の扉越しに眺めた中潜戸と飛石の通路

  
左方向を眺めると、この建物の奥行きのある庇と外縁が見えます。
ここは、中門を入り、茶室に向かう前の「待合」を兼ねる時があるのかも・・・・・と想像しました。
(茶道は門外漢ですので、間違っているかもしれません)

少し引き返し、離れ茶室の周囲の石道を反時計回りに巡ってみました。
 
          
      中門の外から眺めていた中潜戸に近い側から眺めた建物の庭(外露地か)

 待合
        

 
      茶室
      茶室の建物は萱葺屋根で、杮葺の庇が続いているようです。  
 
 秋の紅葉の季節もまたいいでしょうね。

 
茶室の躙口が見えます。躙口は茶室の南面に位置しています。

 
          建物の南東側から眺めた景色

 
石敷の散策路には、大きな礎石も使われています。
ちょっとした作庭上のアクセントになっています。



     
        少し離れて、東から離れ茶室を眺めた全景です。
 
         建物に近づき、北西側から眺めた景色
 
      
          この建物の東面全体を、北側から眺めた景色です。

 
  
ほぼ離れ茶室の外周を巡ってきました
各所に趣向を凝らした茶室の印象を受けました。
建物内部に立ち入り拝見できないのが残念なところです。

この後、「苔の庭」と「茶花の庭」を巡りました。

つづく

参照資料
*受付でいただいたリーフレット「吉城園」
1. ​大宮通・登大路​  :「奈良県立図書情報館」

補遺
吉城園​  奈良公園事務所 :「奈良県」
吉城園​ ブログ
吉城園​ :「おにわさん」
大宮通り​  :ウィキペディア

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Last updated  2024.05.17 12:18:50
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