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遊心六中記

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茲愉有人

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2024.07.26
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カテゴリ:観照
 


22日の午後2時頃から祇園祭・後祭の宵山巡りをしてきました
とは言えど、正確には宵々山の昼間です。ここ10年位は宵山の夜に巡ることはしていません。
会所飾りを昼間に写真に撮りたいことと、混雑を回避したいためです。

冒頭の画像は後祭の山鉾の配置図です。宵山巡りの途次に入手したチラシを部分拡大しました。
今回は、三条通を西行し、室町通を北に入り、役行者山を見た後、三条通に戻り、鷹山を眺めて、新町通を南に入ります。新町通を下り、山鉾を巡りつつ、四条通を渡った先の大船鉾まで行きます。その後一筋東の室町通に移り、室町通を上りつつ、東入ルに見える山2基に立ち寄ります。室町通を上り黒主山を最後に巡って終わりました。鈴鹿山をうっかり巡り忘れましたので、10基の山鉾巡りとなりました。

 
            
烏丸通を渡り、三条通を少し西にすすむと、こんな休憩所(たぶん)を特設しているのを初めて目にしました。

 
三条室町の辻で北を望むと、「役行者山」が見えます。この辻の北側に横断幕が張られ、提灯も立っています。室町通北入ルの役行者町に建てられた役行者山と​駒形提灯​駒形提灯が宵山の風情です。

 
 

                                     駒札

 
埓(ラチ)の格子の間から前懸を撮りました。
 見送

 
会所の入口には例年の如く、この夏越しの茅の輪が設けてあります。
 
役行者山の特徴は、会所飾りが会所への通路壁面が展示ケースになっていて、懸装品等が展示してあります。役行者山保存会のホームページを見ますと、常設展示形式にされて、見学会の開催をされています。(資料1)

間近に見られるメリットがありますが、網入りガラスと照明の関係で、写真を撮るという観点ではデメリットもあります。会所を訪れる人が多いと写真を撮るゆとりすらありません。訪れた時は見物者が比較的少なかったので、少し撮ることができました。
 
                 
「金地唐美人園遊図綴錦」の原本(中国明朝官工場製)と復元新調品が左右に並べて展示されています。(資料1)
                 
 
懸装品の手前に置かれた欄縁の見事な飾り金具です。
(鏡面反射して私の脚部も写っています。正面から撮るとどうしても・・・・)

 隅飾り金具と房 
 
掛幅が展示されています。ある時代の役行者山の姿なのでしょう。 
  金色の御幣

                       水引「唐子遊図」 
  
前懸は牡丹胡蝶図と雲龍文様との三枚継ぎで、これは左右両側の雲龍図
 山の四隅の房掛金具と房 
 
古き時代の「祇園会山鉾分布図」が展示されています。
祇園祭の歴史がわかる史料です。

会所の常設展示を兼ねた通路を通り抜けると、
 
 
山に搭載される御神体(人形)を安置した蔵があります。
左から一言主神、神変大菩薩(役行者)、葛城神です。
これは、役行者が一言主神を使って葛城と大峰の間に、橋をかけたという伝承を題材にしているそうです。
「葛城神は女体で手に台つきの輪宝を持ち、一言主神は鬼形で赤熊をかぶり手に斧を持って」います。
       役行者
役行者は、巡行の折は、座した姿で山に安置されます。帽子を被り、袈裟をかけ、左手に経巻、右手に錫杖を持っています。

 
       
その先にはもう一つの蔵があり、蔵の扉の側に、「役行者腰掛け石」があり、二つの蔵の間には井戸があります。「行者神水」と記した駒札が側に立ててあります。

「この石は今より1300有余年前、役行者神が金剛葛城の峯々や大峯山で捨て身の修行に励んだ後、生地茅原の里から井戸伝いにこの地に駆け上がり、この石に座し精神修行をされた有り難い石です。また役行者神は、この石に手を当て全身の凝りを解したとされています。皆様もこの石に手を当てて、役行者神の精神と御徳をいただかれ、全身の凝り、特に肩の凝りなどを解される事を心よりお祈りいたします。
         平成24年7月  公益社団法人 役行者保存会   」(全文転記)

二つ目の蔵の北側に出口が設けられていて、会所内を一方通行で通り抜け、姉小路通に出られるようになっています。
室町通に戻り、山を再度眺めてから、鷹山に向かいます。

 
三条通に戻る途中で、ビルの前に二宮金次郎像が設置されているのが眼にとまりました。
なぜ、ここに・・・・? 今回初めて気づきました。何時頃から設置されているのでしょう。不詳です。
町中で見るのは珍しいので、覚書として。

三条通に戻り、西に進むと

「鷹山」が建っています。所在地は衣棚町です。

 反対側からの眺め
駒形提灯の手前に、テントを設け、さらに手前に「鷹山」と墨書した赤提灯が吊されています。

 
 
こちら側に「鷹山」の駒札が立っています。
鷹山は令和2年(2022)に、何と196年ぶりに山鉾巡行に復帰しました。
応仁の乱以前から山鉾巡行に参加していた山です。当初は舁山(カキヤマ)で、江戸時代に曳山(ヒキヤマ)となり、元治元年(1864)の蛤御門の変に伴う大火により、ご神体の一部を残すだけで焼失してしまったのです。それ以降、居祭を継続してきたのです。

平安時代、光孝天皇(在位884~887)のお供で在原行平が鷹狩りをする場面を表すとされる山です。御神体は、鷹匠、犬遣、樽負の三体です。

 駒形提灯
 
山の懸装品には透明の保護シートが被せてありましたので、細部は撮りませんでした。

この後、新町通に入り、山と会所飾りを拝見しながら、通りを下っていきます。

つづく

参照資料
*祇園祭案内チラシ
*​祇園祭 祇園祭山鉾連合会​ ホームページ
*図録『京都 祇園祭 町衆の情熱・山鉾の風流』 京都文化博物館 2020
1) ​役行者保存会​ ホームページ

補遺
京​都・祇園祭 役行者山「護摩焚き」(2024年7月23日 京都市中京区) ​京都新聞 YouTube
役行者山​   :「HIRAMATSU HOTELS]
鷹山保存会​  ホームページ
祇園祭後祭 鷹山の山建て(2024年7月18日、京都市中京区)​  京都新聞 YouTube

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Last updated  2024.07.27 11:14:05
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