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カテゴリ:雑感
一般論として、組織が大きくなればなるほど、
その集団に属する優秀な人とそうでない人の差が広がります。 なので、大企業と言われているところほど、 その差が大きくなります。 つまり、「当たり」「外れ」が出てきます。 私は以前(3年以上前)、仕事である企業の製品を扱う機会が多く、 そのサポートセンターをよく使っていました。 最近の状況は知りませんが、 基本的にコールバック方式で、 受付窓口のオペレーター(又はWebサイト)に問合せ内容を伝え、 インシデント番号を割り振ってもらい、 担当者からの連絡を待つことになります。 一般消費者からの問合せ窓口ではなく、ベンダー向け窓口ですが、 それゆえに初歩的なものではなく、厄介な問合せ内容も多いです。 当然、個人と違い、ベンダーの後ろには顧客がいるので、 我々ベンダーとしてもしっかりした回答を期待するわけですが、 何回か使っていると、担当者の対応に差があることに気がつきます。 それも相当に大きな差が。 そして慣れてくると、かかってきた電話の第一声で、 その担当者の力量というものが分かるようになります。 その瞬間、「あ、外れだ・・・」と。 外れの時は、役に立つ回答が出てくる可能性が低くく、 我々も時間が惜しいので、 適当にそのインシデントを終了させてしまいます。 そして、同じ内容の問合せを別の切り口で、 別インシデントとして再度問合せます。 今度の担当者は「当たり」でありますように、と祈りながら。 そのくらい、使い物にならない担当者がいるのです。 (「外れ」の例としては、例えば、 マニュアルに記載がないので、問い合わせたら、 「マニュアルに載っていませんので分かりません」 という回答がきたことがあります。 一瞬、何を言われたか理解できませんでした。) と、同時に、「この人、1件1件こんな対応をしているのだろうか、 どうやってまわしているのだろうか」と不思議になるくらい、 詳細で的確な回答ができる担当者もいます。 そして私の後ろにいる私の顧客のことまで、考慮してくれます。 問合せ対応というのは、大変な業務です。 サービス業の基本ではありますが、 相手の立場に立って考える、考えを及ぼす、というのは、 言うのは易いですが、行なうは難いものです。 特に組織が大きくなれば、 そのサービス水準の底上げ・平準化は難しく、 個人の資質によるところもあります。 やはり組織というのは、少数精鋭というのがいいのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/08/02 08:02:16 PM
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