カテゴリ:武道精神
張子の虎・・「張子で虎の形を作って首が動くようにした玩具・・転じて、外見は強そうだが実は弱いものをいう」辞書によると、この様な意味を言うのだそうです。 猫の妙術の中の一説・・後は只、自ら省みて己に求めることだ・・師はその技を伝え、その理を悟すだけだ・・その真を得るのは、我にある・・これは自得という会得である・・あるいは”以心伝心”ともいう・・禅学だけではなく、聖人の心法から芸術の末に至るまで、自得のところはすべて以心伝心である・・教えるというのは、己に有っても自ら見ることのできぬところを、指して知ら示すだけである・・師からすべてを授かろうなどと甘えのある者は道を去れ・・ 現代に生きる私たちは、生活すべての面で便利で豊かに生きています・・蛇口を捻れば水もお湯も使い放題・・日本中何処へ行くにも速やかに楽に移動できる交通機関・・欲しいと思うものは金さえ出せば手に入らない物の方が少ない・・なのに・・私たちは幸せだろうか・・ 反面、生活の利便さゆえに失ったものも少なくない・・便利な生活ゆえに、辛抱することや我慢すること・・他を思いやる心・・敬う心を失くした・・不便だったがゆえに身に付いた集中力や到達するまでの試行錯誤する力・・またそのプロセスでの学びもあった・・ 平和ということは、非常に素晴らしいことだという前提の基で言うならば、また平和がゆえの反動も出る・・平和にしろ、正義にしろ・・陰と陽が自然の原理にある限り、すべて100%良い事ばかりとはいかない・・暴力を肯定するものでは決してないのだけれど・・平和過ぎる今の世の中の反動として、礼節を無視した・・恐れを知らぬ不届き者を量産する事態となってはいないか・・ 平和がゆえに、世の中を軽んじる者・・人の生命や尊厳を卑しめる者・・如いては世の中や人生を舐めてかかる者が増えた・・平和がゆえの現象だけではないかも知れないが、原因の一端は共有していると思うのだが・・ 人間はそれほど立派でも崇高でもない・・環境や体験に影響され感化されて、自分自身を形成して行く・・なので環境や生活が平和過ぎると、危機感を失い平和ボケになり、世の中に無頓着になり、すべてを舐めてかかる者を輩出してしまうのだ・・警察もマスコミの唯我独尊的な行き過ぎ報道を恐れてか、はたまた人権、人権と過剰に捲し立てる者たちを恐れてか・・威厳を失ってしまった・・ その結果・・犯罪を犯す者は、警察も含めた世の中すべてを舐めきってしまっている・・逮捕されても命までは取られないと開き直る・・誤解を恐れずに言うならば、世の中が平和がゆえに平和ボケした人間・・神をも恐れぬ傲慢さや愚かさが浮き彫りになっている・・ 一人一人の人間に、大いなるものの存在・・大自然や神や人を敬う心を教育の中に組み込まなければ、今のこのままの教育では・・この荒廃した思考環境の中では人は変わりはしない・・私は思う・・諸外国に徴兵制度があるように、日本もある期間奉仕の意味も含めて、自衛隊のような組織で訓練させる制度があってもいいではないかと・・ 恐れおおき者・・大自然の恐れ・・神への恐れ・・これらを人間が捨てるとどうなるか・・人間は傲慢になり、暴走し、取り返しの効かない致命傷を負うことになる・・今回の地震も津波も原発事故も人間の暴走に、大自然が警鐘を鳴らしたとは思わないか・・ =達人養成塾= ☆体幹操作法の習得は諸芸全般一流の登竜門! ☆「極意」とは意識を極め自在にすること! ☆一瞬にして相手の力を無力化する技法とは・・? 2月度「体幹操法」セミナーへどうぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/01/24 12:20:56 PM
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