カテゴリ:心の中
父はいろいろなことについて正しい人だと思ってきた。
そんな思いも消えた。 当然、父のことを間違っている人だと思えてきたから。 私は今日熱中症気味で学校から急いで帰ってきた。 家についた瞬間、倒れこんだ。 「お父さん・・・熱中症気味だから水持ってきて。」 横になっていた父に言った。 「自分で行って来い。」 「熱中症気味って言ってるじゃん・・・持ってきてよ。。」 「それだけしゃべれるんだったら熱中症じゃねーよ。」 「具合が悪いって言ってるんじゃん・・・めんどくさいだけでしょ・・・」 「そう、めんどくさいだけ。」 困っている人をみたら助けろとかいつも言っている父だ。 なのに子供は別か? あまりにそれはひどいんじゃないか? この時、絶対父は間違っていると思った。 父は飛び回っていたアブを叩き殺した。 「殺すんじゃないよ。」 私が言った。 「じゃあどうしろって言うんだ?」 「逃がせばいいじゃん。殺さなくてもいいでしょ。」 「どうせ自分が触れないだけだろ、ホラ。」 そういって私の方に叩き殺したアブを投げつけてきた。 「そういうことするんじゃねえよ!」 「お前がアブ触れないからだろ。」 「触れないわけじゃねえよ!殺さなくてもいいじゃないかって言ってんだよ!」 「殺すのだって連鎖ってもんだよ。殺さなきゃ刺されるだろ?」 「逃がせばいいだろ!言い訳するなよ!」 この時も父は絶対間違っていると思った。 私は生き物を殺すのと、死骸をもてあそぶ人は大嫌いだ。 父はたくさん本を読む人だ。 暇さえあれば本を読んでいる。 本を読むと、感情が豊になるという。 感情が移入するからだろうか? 父はたくさん読んでいるのだろうから、きっと私が感じた感情だって移入してるはずだ。 なのになぜ? なぜ私と同じ感情を持たずに間違った行動をとる? なぜそう自分に有利な理屈を通す? 私が正しいわけでもない。 けど私にはそれが正しいと思うからするまでだ。 父は自分の思ってること全て正しいと思っているのだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月11日 21時59分49秒
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