散歩道

昨日で冬休みは終わり、今日から高校が始まった。

今年の夏休みは例年に比べてだいぶ長かったらしい。

確かに中学の時の記憶じゃ８日くらいには始まっていた気がするからそうなんだろう。


久々に外に出たらやっぱり体力が落ちていた。

学校につくと少し息も切れ、体の鈍りを感じた。

やっぱり運動はするべきなんだと思う。


学校では味気ないことだけをした。

掃除をし、待機させられ、短い校長の話を聞いて、休み明けの頭髪検査。

行く意味もあんまりなかったと思う。


放課後になって図書室に行き、やっと学校に来た意味がわかった。

頼んでいた本が届いていたのでそれを借りた。

新聞を読んだ。

特別に入ることが許されてる司書室でヒーターにあたって、少し笑った。


帰り道、自転車乗りになった気分で自分なりに力強く自転車を進めてみた。

いつもの家の前の長い坂道が衰えた体にはやっぱりきつかった。


昼食を５分程度でさっと作って５分程度でさっと食べて寝た。

目が覚めて紅茶を飲みながら問題を解いた。

両腕がよく止まっていた。



なんだか。

今日は始まりだと思った。

意識したら一層つまらなさを感じた。

ちょっとしたことで泣きそうになった。

始まりってのは案外こんなものなんだと思おう。

そうすると今までもそうだった気がして、まやかしなんかじゃなく本当に楽になれる。

そう思おう。


いつかは泣いても大丈夫。

そう思おう。

今って、この今はなんだか。