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カテゴリ:一応正当日記風
けさ窓を開けたら目の前に宵越しの月が薄くかかっていた。 底が薄桃色に染まり始めた薄青の空に薄い白い三日月。 いいものを見て得した気分。 そして昼間は窓に寄って日向ぼっこしつつ、静かな中で本を読む。幸せ。 周りが静かで嬉しいなと思ってるあたりが、 つまり、さすがにもう前の工場は始まり、なんとなく日中うるさい(冬でお互い閉め切っているから、 そして今日はのどかな連休。野球場からバットの音はするが(学生も帰ってきたのだ)、まあこれはいい。 そうやってぼうっとしてたら、「ぴんぽんぱんぽん~」というお知らせベルが響いて、 昨日午前8時xx分ごろから行方不明になっていたxx市xxのxxさん80歳が、発見されました。 この手の「行方不明」お知らせが、年末あたりからいきなり増えてきたのである。 そして年末、「xx市xxのxxさん、83歳が、今日xx時ごろから姿が見えなくなっています」というアナウンスを聞いて、「え、こういうことができるのか」と光明を見たおうちがあったのではないか。 実際、最初に聞いたときはなにごとかと思ったのである。 でもこういう時代になったんだなあ。 でもこれはいいことだろうなあ。というより、もうこうしないとやっていけないのだろうか。 それでもやっぱり、ご本人にとっては嫌なのものだろうか。これも個人差ありそうだ。 姉に言わせれば「ボケるが勝ち」。 でも人間が絶対勝てないものがある。 それは何だと思いますか、と ―それは、時間です。 私たちは生まれる時も死ぬときも自分たちでは決められないし、 時間が過ぎれば、年もとる。老いることを止めるのも不可能である。 ところで、私はこのとき、ほぼ正しく答えたのである。おー。凄いだろー。 ところが、あとで気がついた。 ここで二重に悟った。 自分で考えたつもりでも、実は教えられたことだったりするのである。 どちらにしても、人間なんてちっぽけなもんである、と。 のどかな休日の悟りでありました。 ***追記。 書いてから思ったのだが、なぜ「市役所防災課」で「市警察」のお知らせなんだろう。 次の行方不明老人が出たらちゃんと聞いておこう…
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Last updated
2010.01.10 15:26:04
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