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2013.11.13
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カテゴリ:八面六臂星人

ジョンと言えばヨーコ。

…とは限らないのだ。 

ジョン・レノンにはヨーコ。

ジョン・リードにはキョーコ。 

そして、こちらのジョンさんもアーティストである。(ただし歌は歌ってません)。

今回お二人が日本に来たのはジョンさんの展覧会のため。

忘れないうちに言っておくと、30日まで、浦和の柳沢画廊(www5.ocn.ne.jp/~gyanagis/)にてやっております。

PRSM World Printmaking - One という合同展。

(Macよ、どうすればサイトのアドレスをコピーできるか、未だにわかんないんです… 写真入りで紹介しようと思ったのに無駄に時間使って失敗.結局アドレスも手書き...手”書き”じゃないか。手入れ? ——警察かよ。こちらのジョンさんも、あちらのジョンさん同様、そしてサー・ポールとは違って、日本で収監されてはおりません)

ご本人も画廊の方も検挙で、じゃない謙虚で(この間違い、私じゃなくてPCです)、ほとんど宣伝もしておらず、私もなんだか見事に出遅れてしまって、16日から始まってしまっているのですが・・・11月一杯やってます。まだ日はあるので、ぜひ足をお運びください。旧中山道沿い、みずほ銀行そば、道から見上げれば2階の窓が見えます(私は迷ったけどね…)。

今回は版画。

イギリスの作家グループと日本の作家さんたちが出品してます。今年6月にこのメンバーでロンドンでも展覧会をしたそうで、言ってみればツアーでんな。 

ジョンさん、日本は6年ぶりだそうだ。え、6年??…6年ぶりという気はしない…から、イギリスで会ったのかもしれない。会ったんだろう。確かにあっち方面に行った覚えはある…が。前回のレディオヘッドのツアーはいつだったんだっけ。(時間的空間的な距離感をつかめないのは、もはや持病だ)。

どうでもいい。久しぶりだってことは間違いない。

キョーコさんは変わらない。6年経っても変わらない。初めて会ったのはもう10年以上前だけれど、10年前から変わらない。髪型も体型もそのまま時空を超えて変わってない。

ジョンさんは変わった。

いい意味で。

やっぱり自分の道が定まるとそうなのかなあ。 

「自分はやっぱりこれだ」と決めた人って、自分で自分のやりたいことをきっちり絞れた人って、きっとこういうふうになるんだな。

...と思わせるような。 

この前に会ったときのジョンさんは悩めるアーティスト状態だった(ように思えた)。

どっちに進んだらいいか自分でわからなくて悶々としてる感じがした。あるいは,自分のなかではこっちだと思えても、その道に進むには現実的問題があるから進めない、と自分を抑えているような。 

会ったのもイギリスの郊外(日本人なら「田舎〜!」と言いそうな)だったし、曇り空の下で緑の中を犬とともに歩いていたりすると、まさに鬱屈抱えて郊外に引っ込んだ英国人、みたいに見える。実際ロンドンの喧噪をあまり好まない人だし、どこか世捨て人ぽいというか(言ったら本人笑うだろうけど)。

自分でも納得いかないというか、苛立つ気配は、当時話していても、メールを読んでも、ちらちらと覗いていた。

アーティストはいろいろ悩むのである。ジョンさんはやりたいこと、やれることが多いから、ますますなんだろう。かつては大学で映画関係のことを教えていた(映画の何を教えてたのだったか、正確なことは忘れた…忘れるのも私の持病です)。

教えるのも楽しかったらしいけれど、やはり本当に自分がやりたいことは違う、と、思ったのだろう。しかし教職を離れても葛藤はある。一つのことをやってれば,もう一つのことに割く時間はどうしたって削られるのだし。

能力がある(ありすぎる)ことは、当人にとっては時に悩ましい。そして凡人にとっては常に羨ましい。能力がなくたって葛藤はあるのだ。

けれども変化が現れた。内側と外側と、両方に現れた。イギリスで展覧会を開くようになって、その時の写真とか見たら、こもったアーティストから開けたアーティストになっていた。髪型も何だか粋だし、なんだか晴れやかだぞジョンさん。

前のジョンさんも好きだったけど、というかジョンさんは同じジョンさんなんだけれども、今のジョンさんは進行形なのである。前向きなのである。なんか嬉しい。

内側で外側が変わるってほんとだな。

それをずっと支えてきたのがキョーコさんなのである。キョーコさんは揺らがない。ちっちゃいキョーコさんは背の高いジョンさんの隣にいるとますますちっちゃく見えるが、中身はでかいのである。お茶にお花をたしなみ書道もやり、振る舞いも上品な日本女子ながら、実は熱血。そう、ここにも熱血漢がいた。小粒でもタフ。ジョンさんを信じていたからこそ、ずっと支えてこられたというのもあるだろうが、でも実際なかなかできるものじゃない。アーティストのツマというのは大変なのである。定収入の教職を辞した旦那、となると、イラつく奥さんだっているはずだ。別に妻は夫を支えなきゃいけないって言いたい訳じゃないですが、やっぱりねえ・・美しいよ。

今回お二人はキョーコさんのご実家に滞在。ご実家は今キョーコさんの弟さん夫妻が住んでいらっしゃるのだが、ここが今ギャラリーとして使われているという。

お邪魔したら,ちょうど陶器の展示中だった。弟さんの奥さまは野の花を使った生け花をやっているとのこと。その花器を探していて知り合った作家さんの陶器だそうだ。

おうちにあがると篆書の額がたくさん。キョーコさんのおじさまが篆書の大家だったらしいのだ。

なるほど…

これは最近とみに感じつつあることだが、

やはりアーティストにはアーティストなんである。アーティストのパートナーは、やはり自然にアーティストなのである。というか、アーティストの系譜にある人なのである。

これがどちらもバリバリ作品作っちゃうアーティストだと、暮らしのパートナーとしては難しい。両雄並び立たずで、ぶつかってしまう。

だけどアーティストが理解できる人でなければこれまた難しい。

それを感じるカップルが他にも私の周りにいる。血で決まるとは言わない。が、環境はやはり大きい。

ここでまたそれを納得したのでありました。キョーコさんも、やっぱりそういうおうちに育ってたのね… 

さらには,甥御さんの奥さまがオペラをやっていて(!)、来年2月に「瓜子姫とあまのじゃく』公演で主演なさるそうだ。

やっぱり周りにアーティストが多いんですね…と言ったら、「そうね、そういえばそうかもしれないわね」とキョーコさんは言っていた(こういう、上品な物言いをなさるのだ.その辺も、もう一人のジョンさんの奥さまに似てるかもしれぬ)。

この日はお二人と、種田陽平氏の展覧会に行くつもりであった。実はこの種田氏のところも、そういうアーティスト系列カップル例である。そのことに思い至ったのも最近のこと。やっぱり私は何でも遅い。

そしてこれまた遅いのだが、その、『種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展』、ジョンさんの展覧会と入れ違いのようにして、大盛況のうちに終了。これまた今更私が宣伝するまでもなく、それもあって逡巡していたら、終わってしまった… 

ジョンさんも楽しみにしていたのだ。なんとジョンさん、かつて映画監督から美術ディレクションを頼まれたこともあったそうで、脚本に沿って絵を描いたりもしたそうである。(また話が逸れるが、世界の映画のストーリーボードを集めた『THE ART OF MOVIE STORYBOARDS』(Fionnuala Halligan著)、これ面白いですう。残念ながら邦訳はないが絵だけ見ても楽しい。つーか、誰か私にこれを訳させてください)

「きっとその方(種田氏)とジョンは話が合うわ」とキョーコさんおっしゃってたので、うーむ会わせられずに残念であった。結局この日は来年に向けての材料調達場所探しで時間が夕方になってしまったのでした。

二人は翌日東京に出るので,そのとき展覧会に行くと言っていた。

ところでそのジョンさんのほうは私が変わったという。

健康そうになったというので肉がついたからだろうと言ったら、それを否定はしなかったが(見なさいRさん。変わってないというのはあなただけだ。肉つけろって言うからこーなったんじゃないか! と人のせいにする… くうう顔だけでいい、痩せさせて)。

でも brilliantだって言うのね。これ、恥ずかしさを封じて、あえて出しますけど…ヨガの宣伝として。なぜかというに、ヨガやってると「輝いてくる」と古来の書に書かれているのですよ。 つまり、あくまでほんとに輝いてるとすればの話だが、それはヨガのおかげってことになる。(ただしこの日珍しく私はほお紅入れておりました…)

で、私たちは互いに、そっちが変わったそっちの方が変わったと張り合っていたのでした。ま、お互い幸せだからいいんだよね。

 

 






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Last updated  2013.11.21 14:44:51
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