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カテゴリ:旅(国内)
このタイトルで、伊豆のどこへ出かけたかピンと来た人はかなりの歴史通!!
ご推察の通り、伊豆は下田周辺をふらっと旅して来ました♪ さて、ここで問題です。日本で最初に置かれたアメリカ領事館がおかれたお寺はどこ? そのお寺からみた、下田湾の景色です↓ ![]() 答えは玉泉寺(ぎょくせんじ)。1954年に浦賀沖にペリーが来航した2年後 日米通商条約締結のために、領事としてハリスがここ玉泉寺に滞在しました。 『唐人お吉』の話、何となく名前だけは聞いたことありますよね? ここでハリスの世話役(お妾さん?)として仕えた、下田の芸者さんです。 玉泉寺には2つの『日本初』がありました♪ 一つ目は、日本において初めて牛を屠殺してその肉を食べた、 その2つ目は、牛の乳を搾って飲んだ(牛乳発祥の地)、こと。 その様子を見た村の人々は恐れおののいたそうです。 これから、たった十年後の1967年の明治維新には、 『ザンギリ頭を叩いて見れば文明開化の音がする』と言って、 牛鍋が流行ったというのですから、恐るべし!日本人の適応力ですね ![]() 玉泉寺には、もう一つ忘れてはならない史実がありました。 それは、プチャーチン提督率いるロシアの『ディアナ号』が、 ここ下田沖で沈没し、祖国に帰れなくなってしまったことです。 このとき難破してしまった600人もの船員は、どうやってロシアに帰ったのでしょうか? この話の続きはまた後ほど・・・。 玉泉寺を後にして、下田市街に向かいます。その途中に吉田松陰の銅像がありました。 そうです、吉田松陰はここからアメリカの艦船に忍び込み、国外への密航を目論んだのですが、 ハリスに見つかり、日本のお役人に引き渡されてしまいました。 結局、この出来事がきっかけで、萩に幽閉された後、吉田松陰は処刑されることに。 いわゆる、尊皇攘夷・安政の大獄、などなど、幕末の嵐と下田は直結しているのですね。 『安政の大獄』と言えば、何という偶然でしょうか・・・ 船橋聖一著『花の生涯』をちょうど読んでいたところ。 『安政の大獄』の張本人?!、井伊直弼の生涯を描いた小説です↓ ![]() この小説には、唐人お吉とハリスのやりとりや松蔭の話なども詳しく語られていて、 今回の旅をとっても有意義なものにしてくれました ![]() やはり、歴史的背景を知って旅すると、ぐっと楽しみが増しますね! 来年のNHK大河ドラマが『龍馬伝』ということもあり、 このところ、幕末ネタの本を続けて読んでいます。今は、勝海舟の話を読んでいるところ。 伊豆を『ぺるり』とひとめぐり その2につづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.11 11:28:40
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