|
テーマ:家を建てたい!(9820)
カテゴリ:仕事(住宅の設計)
今回の被災地の映像を見て感じることは、
地震の直接の揺れによって、木造家屋の柱が折れたり、壁が曲がったりした様子が ほとんど見られない・・ということです。 家屋の損壊は、ほとんどが津波の被害によるもので、 水の力で、基礎と土台が引き剥がされ、木部が根こそぎ持っていかれたようです。 阪神大震災や能登半島沖などの直下型の地震の場合は、 大きな縦揺れにより、柱が折れ、屋根がそのまま直下に落ちて押しつぶされた、 という被害が多かったのと比べて、かなり違いを感じています。 というのも、今回の揺れは大きくゆったりとした横揺れでしたから。 阪神大震災以降、木造住宅の耐震基準が大幅に強化されましたが・・ 今回の地震ではあまり効果はなかったと考えられます。 ひるがえって、震源からかなり離れた埼玉県周辺の被害はどうでしょうか? 木造住宅より、工場やショッピングセンターなど、大型建物の被害が大きかったようです。 茨城空港の映像にもあったように、屋根が落ちたケースが多い模様。 ゆっくり大きく長く揺れたので、天井を吊っていたボルトが緩み天井が落ちたとのこと。 一方木造は、粘りのある構造と言われ、揺れを許容しながらねばる、という性質から ほとんど被害はなかったようです。 私の周辺では、屋根瓦の棟部分(ぐし)に軽い損傷のあった家を散見しました↓ この程度であれば、すべての瓦を下ろすことなく、補修が可能と思います。 私の住む埼玉県では手前の梅の花が今、満開です。 災害にかかわらず、自然は確実に時間をすすめていますね。 もうあと半月もすれば、桜のたより。 復興の目途がある程度たち、皆が桜を楽しめる気持ちになれることを願ってやみません。 本日はメールマガジン第77号配信日 シリーズ『家づくりのイロハ』の『エ』 遠赤外線サウナ ☆☆☆~☆ アトリエ3C+U建築設計事務所 代表 岡部千里 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.18 10:32:56
コメント(0) | コメントを書く
[仕事(住宅の設計)] カテゴリの最新記事
|