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テーマ:家を建てたい!(9820)
カテゴリ:仕事(住宅の設計)
とは言っても・・
床や壁を張り替えるだけ、キッチンを交換するだけ、 と言った割と簡単なリフォームの場合ではなかなか難しいのですが・・。 今回のリフォーム現場は床・壁・天井すべてはがすような大規模なものですので 徹底的に耐震検証をしました、築40年の木造住宅。 壁を壊してみると・・・あらら??いったい誰が切ってしまったのでしょう 2階が載っている、荷重のかかるとても重要な壁の筋交いが切られています! このお宅は何度もリフォームを繰り返しているので・・ その工事の間に、何かの理由で大事な筋交いを切ってしまったのでしょうか・・ 残っている40年前の既存の図面には、耐力壁の表示がなく・・ 「この壁には入っているでしょう!」と想定していた壁に筋交いが入っていず・・ 今回は大規模リフォームということで、 壊した時点で構造計算を徹底検証する心づもりでしたし、工事予算も見ていたので まあまあ、そう動揺することもなく・・事務所に持ち帰り、構造計算チェック。 幸い、新たに補強を入れることで全体のバランスが取れそうです。 このような大規模リフォームの時は比較的補強がしやすいのですが・・ そうでない場合は?? 全体のバランスを取るのは難しいですが、ピンポイントで補強することは 場合によっては可能です。 天井裏から既存の耐力壁の位置や大きさはある程度調べることができます。 押入れの中の壁を壊して耐力壁を入れるのが、一番コストがかからない方法でしょうか。 また、リビングなど壁紙を張り替えるような小規模なリフォームでも、 不安であれば、一箇所くらいなら壁を解体して補強を入れるのも良い方法です。 床と天井を残しながら、壁を壊すのは結構大変ですが・・ まあ、丁寧に工事すれば何とかなります。 本日メールマガジン第88号配信日です。 シリーズ『家づくりのイロハ』の『ト』 動線計画 ☆☆☆~☆ アトリエ3C+U建築設計事務所 代表 岡部千里 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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