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テーマ:家を建てたい!(9820)
カテゴリ:仕事(住宅の設計)
模型は、お客さまへのプレゼンテーションに使うことが多いので・・・
模型提示にはかなりプレッシャーというか緊張感があります・・ (これで契約が決まらなかったらどうしよう??・・みたいな・・) 今回は、打ち合わせの順番が逆で、間取りはほぼ確定、最後の詰めで立体でお客さまに説明。 すでに設計契約はいただいているので気がラクと言えば、ラクなのですが・・・ 通常は模型をつくりながら間取り図も平行して検討する、というのが順序でして・・ 今回はその順序が乱れているので、プランは気に言ってもらったけれど・・ 外観が気に入らん!!となったらそれはそれでどうしよう・・という緊張感もあり。 ↓北側外観。道路からのアプローチ。玄関扉が道路からは見えないのがミソ。 ↓南側外観。中庭風に。 南北に長い敷地なので、こんなデザインとなりました♪♪ ところで・・・何故今回は間取り図最優先という順序になったかと言いますと・・・ 『家相』問題なのです。ご家族に家相を大変気にする方がいて。 家を建てるとき、『家相』や『鬼門』気になりますか??やっぱり? 私的には、まったく気にしていません。 家相の由来は、まだ水洗トイレや上下水設備がなかった時代の話。 東北の角にトイレは鬼門!病人が出る!と言われていました。 その心は・・日が当たらずジメジメするので、菌が発生しやすいから・・ ひきかえ現在は、水洗トイレ、さらにウォシュレットもあるんですし・・ その当時とはまったく状況が違うにもかかわらず・・鬼門だけが残った。 非科学的ではあると思いますが・・やはり信じている方には大きな問題です。 それを全面否定することはできません。 で・・・今回はプランを家相の先生に見てもらうことが優先でして・・・ あっちの角を出っ張らせろ、こっちの角も・・そうすると家が繁栄する!? は~、言うとおりに聞いていたら、家にならないです・・ 構造的にもすごく不安定になりますし。構造的に不安定になっても家は繁栄するの?! まあまあ、そこは設計のプロなんですから・・構造計算を何度も繰り返しながら、 落としどころを探らないと・・・幸い、事前に、どの方角に何が駄目!と 細かくレクチャーしてありましたので・・・ナントカ形に。最後には、 『大吉相の家です!!』と太鼓判を押していただきました まあ、『凶相の家です』と言われるより、『大吉相』と言われれば悪い気はしません(笑)。 病は気から、とも申します。 例えば引越し後、家で子供が怪我をしたら・・・?? 「吉相の家だったから、軽い怪我ですんでよかったね」となり、 家相を無視した家だったら、 「だから、子供が怪我をしたんだ!」となることでしょう。 普段、ほとんど家相を気にせず設計していますが、 今回は大変良い勉強をさせていただきました。何事も経験。 ところで・・前回作った模型の案件は、流産しました 自信作だったのですが・・お客さまも大変気に入ってくださって・・ ただ、現場が富山県だったので、やはり遠すぎるというとで・・流れました。 さすがに富山となりますと、設計料の他に交通費もいただくことになるので。 でも、奥様から断りの電話があったとき、「本当はお願いしたかった・・」と 号泣されてしまって・・それはそれで、設計者冥利につきる出来事でした。 本日メールマガジン90号配信日です。 シリーズ『家づくりのイロハ』の『リ』 リノリウム ☆☆☆~☆ アトリエ3C+U建築設計事務所 代表 岡部千里 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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