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テーマ:家を建てたい!(9820)
カテゴリ:仕事(住宅の設計)
こちら、『ウールブレス』という住宅用断熱材です↓
築15年ほどの住宅のリフォームで、解体時に出てきた断熱材。 まるで新品同様、フワフワです。正直、ここまで!とは思いませんでした。 羊毛を断熱材としたもので、調湿作用がある優れもの・・とは知っていましたが、 壁の中で湿気を吸っても、乾燥期には吸った湿気を吐き出して乾燥。 自浄能力がある!ということが、15年後の様子を見るとよくわかります。 もちろん、リフォーム後にもこの断熱材を再利用することは言うまでもありません。 住宅の断熱材と言えば、グラスウール(ガラス繊維でできている)が一般的。 こちらも新品時はフワフワしていますが、水を含むと劣化が激しいと言われています。 そうですね・・築25年を過ぎた家をリフォームで解体してみると・・ たいていの場合、断熱材はぺしゃんこになっていて、 断熱機能がかなり劣化しているのが見受けられます。 すくなくとも、再利用は無理。ガラス繊維なので、燃えませんし、処分も大変。 このウールブレスは、羊の毛ですから・・ 毎年生え変わる毛を利用させていただいているわけで・・・ ある意味、半永久的に調達可能。 100%ウールのものでしたら、リユースも可能(100%でないのもあるので注意)。 ただし、ネックは価格の高さです・・グラスウールの3~4倍くらい。 一軒の断熱材の費用は10万円くらいですから・・ そのコストは高いと言えば高いし、安いと言えば安いし・・ 断熱能力も高いので、今後は選択肢の一つに加えようかと思った出来事でした。 P.S. 日本古来の民家では、壁の断熱材は土(どろ)。 うーん、こっちはさらにエコで、材料費も激安!(というかゼロ?!) でも現代でこの工法をしよとすると・・泥をこねる人件費の方が高い!ということに。 本日メールマガジン第110号配信日です。 シリーズ『家づくりのイロハ』の『ノ』 軒(のき) ☆☆☆~☆ アトリエ3C+U建築設計事務所 代表 岡部千里 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.04 08:57:21
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