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2007.06.11
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カテゴリ:思い出のNZ
バイト探しの巻

せっかく外国に行ったんだから
のんびり楽しめばいいのに
レールに乗らないと安心しない私はガイドブック然りに
バイトを探しました。

小さい頃から人一倍、レールに乗って進む私だったので
NZに行くと言うことは、私的にレールからはずれる
つもりだったのですが、日本から何千キロも離れた外国でも
同じことをしていました。

人間って場所が変わっても自分は変わらないのですね。
これは、向こうで気づきました。(気づくの遅いかしら)

さて、バイトは日本人向けの新聞や雑誌で色々探しましたが
案外あっさり決まったのです。
それはよく行く日本人向けのカフェでした。
お客として通っていたのですが、あるとき
スタッフに仕事を探しているということを伝えたら
「今募集しているから、ここで働かない?」
と決定したのです。

しかし、これまた日本人向けということで
お客はほぼ日本人。
この時点でのNZ生活は住んでいるところも日本人、
働く場所も日本人。
100%日本の環境で暮らしていました。
「これなら日本でも良くない?」
と思った私でした。



日本人と過ごすことはしない!と決めていたのに
完全にそれにハマッタ私。
でもねいい訳じゃないけれど
やっぱり向こうに企業に入るにはある程度の英語が出来ないと
いけないし、その自信はなかった。
「安全」とか考えてしまって、清水の舞台からは飛び降りれなかった
のです。

それはさておき、ここのバイト先で海外生活で
初めての危機を迎えます。
それは、開業準備をしているとき、外人が3人入ってきて
一人が私に色々なことを尋ねました。
英語もわからなかった私はその人に集中してしまい
あとの二人を全く見ていなかったのです。
2~3分後彼らは笑顔で帰っていきました。

そして3時間後、お昼休憩をしようと財布を探しているとき
財布が無くなっていることに気づいたのです。
最初はどこかで落としたのではないかと
パニックになりながら記憶をたどりました。
しかし何度記憶をたどっても、ここまで持ってきていたのです。
そうすると、考えたくないけれど「あの人達しかいない」とたどり着きました。
日本人って本当に人を疑わないというか
平和ボケしているのでしょうね。
NZは安全な国だって思いこんでいたのだと思います。


それ以降は本当にショック&パニックがやってきました。
だって、海外で一文無しですよ。
帰りのバス代もないんですよ。
現金はバイト代をおろしてすぐだったので
$500は入っていたと思います。
ホントバカ。
しかも日本でしか使わないカード(日本の免許証も)や
思い出の品まで全部入れていた私は
本当にドン底でした。

次に思い立ったのは、カードが使われていないか
ということ。日本の母に泣きながら電話をし
すぐさま全てのカードを止めてくれと頼みました。
そう、カード番号もメモっていなかったのです。
幸いのことにカードは全く手を付けていなかったようで。
(クレジットカードは写真付きだったのが良かったみたい)

友達が、現金だけ盗んで近くのゴミ箱に捨てることも
多いみたい。と言っていたので
泣きながらシティのゴミ箱をホームレスさながら
探すのでした。

それでも出てこないのでフラフラしながら
私が大金を払って契約したエージェント(1年サポート)
に電話すると「それでしたら~まず警察に行って調書を
とってきてください。それが終わったら保険会社に電話
してください」と他人事で(しかも、そんな当たり前の
事)言われました。
高い金を払ったのだから、もっとなんかないわけ~?
警察行ったって、全部英語なんだよ~!
とか思いながらも、エージェント代なんか払わなければ
良かったと後悔しました。

結局、警察の調書は、英語が堪能な日本人に助けてもらい
(盗まれた時の状況などを全て英語で書かないといけない)
バイト先に給料の前借りをし、当面の間はそれで生活できました。

まあ、こんな事がありました。
それは後々の教訓になったので
ちょっと高い授業料になりましたが
終わりよければ全てよしとしましょう。

あのとき開店準備中で誰もいなかったので
男3人に暴行されなかっただけでも良かったと思いました。

ちなみに、保険は現金は返ってきません。
お財布だけ盗まれた場合、お財布分しか帰ってこないのです。
安物の財布だったので私の場合、ほんの少ししか帰ってきませんでした。。。

次回に続く






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最終更新日  2007.06.11 09:00:47
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