BSE対策の全頭検査、見直し決定は非科学的
BSE検査で陰性であることは、その牛がクリーンであることを保証しない。検査精度が上がれば陽性になる牛も必ずあるのである。検査精度が低いという理由で陰性になった牛にも病原体をもつものがいるのだ。病原体(プリオン)が少なければ病原体をもつ牛を食べて安全であるなどとは絶対に言えない。知らなければ腐ったものを平気で食べて、食中毒になると同様に、病原体をもつ牛を食べれば、BSEを発病するはずである。したがって安全対策の基本は、検査で病原体を検出できない20ケ月より若い牛の肉を食べないよう販売を禁止する事でなければならない。政府の決定とは、知らなければ安全だという、完全に非科学的なものである。嘘を言って安心させ、安心なら安全だとすり替えているのである。科学者の顔をしたタイコモチが国民を愚弄している。BSE情報リンク(10/8)農相「BSE対策の全頭検査、来週にも見直し決定」 島村宜伸農相は8日の閣議後記者会見で、BSE(牛海綿状脳症)対策として取り組む牛の全頭検査の見直しについて「与党の意見を来週聞いて(食品安全委員会に)諮問したい」と述べ、来週にもBSE検査の対象から生後20カ月以下の若い牛を外す方針を決めるとした。 政府は当初、8日に諮問する方向で調整していたが、与党の一部から早期決着に慎重な意見が出て来週へ先送りすることになった。12日に自民党の了解を得た上で、13日に諮問する方針だ。 また、全頭検査の緩和に伴う経過措置として、独自に全頭検査を続ける都道府県に検査費用を国が助成することについて「前向きに検討している」と語り、費用の一部を負担する考えを示した。助成する期間について「1年間は長すぎる」と述べ、半年程度で調整していることを明らかにした。