さて、またまた無知な私が知識向上を目指す、自己満足なお勉強の時間です。(笑)
今回は構造用合板にあるスタンプを、ちょっと考察してみましょう。
合板とは、丸太をカツラ剥きにした薄い板を
接着剤で貼り合わせて作った板だそうです。
通常は奇数枚の短版を繊維方向が
1枚ずつ直交するように貼り合わせてあるそうです。
そして単板の枚数はブライ数と呼ばれ、
3ブライ、5ブライ、7ブライなどが標準らしいです。
ちなみに5ブライ合板の構成は、順に
表板(フェース)、添え心板(クロスバンド)、心板(コアー)、
添え心板、裏板(バック)
となるそうです。
写真にあるのは、1階の床に使用している合板のスタンプです。
では順に見ていきましょう。
↓ 合板のスタンプ
まず"JAS"のマークがありますが、これは以前にご紹介したので省略します。
その右側には、この合板に関する情報が記載されています。
最初に"品名"とあって「構造用合板(低ホル)」とあります。
構造用合板とは、建築物の構造上重要な部位に使用される合板を言うそうです。
2×4住宅にとっては、とても重要な材料ですよね。
そして「(低ホル)」は近年の低ホルムアルデヒド対策に対応した製品であることを
示していると思われます。
次に"寸法"ですが、 床の下地に使用する構造用合板は、
根太仕様ですと12、15、18、21mmのもの、
根太レス仕様ですと24、28、30、35mmのものが用いられるようです。
富士住建では、現在は根太レス工法を採用しているので
1階の床には厚さが24mmの構造用合板を用いています。
そして"接着性能"には「特類」とあります。
これは、合板を貼り合わせた接着剤の耐久性によって
特類、1類、2類、と類別されるそうです。
構造用合板には、特類または1類が使用されるそうで、
類別によって使用される場所が違ってくるそうです。
特類の構造用合板は、常時湿潤状態における接着耐久性が確保されているので
外壁や屋根の下地板に主に用いるそうです。
1類の構造用合板は通常の状態における接着耐久性が確保されていて
防水紙等で防水処理を施した外壁・屋根、間仕切壁、床の下地板に用いるそうです。
続いて"等級"ですが「2級」と記載があります。
これは、規定される強度試験の種類によって1級と2級の等級があるそうです。
1級の構造用合板は、高度な構造的利用を考えて基準が作られているので
各種の強度を保証するため、長手方向及び短手方向のそれぞれに対する
曲げ剛性試験・曲げ強度試験に加えて面内せん断試験が義務付けられているそうです。
2級の構造用合板は、壁・床・屋根の下地板などの用途を考えて
基準が作られているそうで、一般的な使い方では強度が十分な余裕があるらしく
長手方向の曲げ剛性試験のみが課せられているようです。
さらに"板面の品質"が「C-D」とありますが、
これは9段階に分類され、アルファベット2文字(A~D)の記号によって
表板・裏板の品質を表したものだそうです。
"ホルムアルデヒト放散量"も前回、土台の時に紹介しましたが
「F☆☆☆☆」は最上位等級で、
内装仕上げとして無制限に使用することが認められているそうです。
そして最後に"生産者"が明記されています。
長くなりましたが、今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。
(参考文献:日本合板工業組合連合会"構造用合板の手引き")
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読んでいただき、ありがとうございます。
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