カラフルクラフト

ミラノ滞在中に私には仕事以外にもう一つ大きな使命がありました。
今まで数店のお店と手芸の商品のお取引をさせていただいていますが
海外で取り扱ってくれるお店はないかな～？と前々から考えていたのです。

多分、コメントに書いてくれているreiちゃんが以前単身ロンドンに渡って
バッグを売り込んできた時から「そういう方法があるんだ～」と
脳裏に強く刻まれていたのでした。（もう4，5年前になるね）

その後、ソウルメイトのまーしゃちゃんがホーチミンに自分のブティックを
開き「私もそんなことがしたいな～」とおぼろげに考えていたことを
実行してみようと思い立ったのです。

まず「何を売り込むか？」を考えました。
私は着物が大好きなので、海外なら日本の伝統文化を紹介したいと思いました。
（それにかこつけて着物地を手元に集めたかっただけかも・笑）

そして、時間を見つけてはちくちく縫いました。
着物地や帯地のバッグは10個たまり、そろそろいいかなと。

それからインターネットで和物を扱ってくれるお店を探しました。
場所は大好きなイタリアで。

ひとつステキなお店がヒットし何度も何度もＨＰを見直しました。
和物が「西欧人から見た不思議な東洋」ではなく、きちんと日本の伝統を
扱っているお店でした。

それがこのＳＵＲＩＭＯＮＯというお店。
キアラさんというステキな女性が経営しているお店でした。
英語のメールで「お店に置かせてください」とお便りしましたが
一向に返事は返ってきません。
2週間後「迷惑メールと思われたかな？」と
今度は辞書にかぶりつきでイタリア語で送ってみました。。。
そしてあきらめかけていた頃、返事が戻ってきました。
「作品の写真を送ってください」って。

うお～！夜中に写真をぱちぱちとって加工して急いで返信しました。
すると「興味があるので見せてください」って！

それで出張が近々あるのを伝え、ミラノのお店に伺いました。
視察中だったから朝からバッグ10個を持ち歩くのは大変だったけど
そんなのへっちゃら。そんな時はランナーズハイみたいに体力が沸きます。（笑）

お店はミラノの銀座大通みたいな通りのモンテナポレオーネから続く
サンバビラ広場を渡って、さらにモンフォルテという通りに面していました。
斜め前には照明のフロスやアルテミデ、近くにはＢ＆Ｂやカッシーナ、
カッペリーニ等のおしゃれショップが集まっている区域です。



これがお店の外観。奥に銘仙の着物がかかっているでしょう？

それで作品をお見せして、そのうちの5点を買い上げていただきました！
オジャ、ミラノデビューの瞬間です。

お店の店内には「京都？」というくらい和物が溢れています。

これは紅型の着物。エントランスに飾ってあります。
キアラさんに沖縄の着物なのよ。と教えてもらいました。知ってるけど嬉しい！



店内の様子。ね～、本格的でしょう？



達磨なんかも合ったりします。
ふふふ。ここに今頃並んでるのね～、私のバッグちゃん。

次のお取引から通関させなくてはいけないので年何回も送れないと思うけど、
1年に2～3回、置いてもらえたらな～と思ってます。

今日もまた出張でへろへろだけど大丈夫。
心の灯はまだ燃えているさ。
会社の新しいプロジェクト、ミラノから帰ってきたら勝手に始まってたけど
そっちも頑張るよ。今、燃えに燃えているからね。

オジャミラノ進出の巻でした～。（最終回になりませんように！）