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テーマ:今日の香り(361)
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ここ最近のよく耳にする香水用語として、雑誌などに「グルマン系」や「コンフェクショナリー」など目にした事があると思いますが、単純に言ってしまえば両方とも系統としては同一なので、皆さんは「砂糖菓子みたいな甘さの香り」とでも覚えましょう。(以下、コンフェクショナリーノートと書きます)感覚的には、ベッタリとしたしつこい甘さと言うか、嗅いだ瞬間「甘い」と分かると思いますが、このような香りをメーカー側は「妖艶」や「小悪魔」「キュート」なんて言葉に置き換えて謳い文句にしている訳です。
具体的な商品名を挙げると ロリータレンピカ ![]() ピンクシュガー ![]() マットショコラ ![]() なんて言うのが思い浮かびますが、考えただけで、口の中によだれが溢れます。 このコンフェクショナリーノートを使い始めた香水が何なのか?までは分かりませんが、これらの香りを香水図鑑は「バニラ、クッキー、チョコレート等のお菓子を想像させる香料をブレンド。甘さはあるが、オリエンタルと違い、キュートな印象を残す。食事のシーンを邪魔しない香りとして最近注目」と説明しております。 今年の冬場の傾向として、各メーカーはこのコンフェクショナリーノートに注目したようで、先日百貨店巡りをしてきた時もこの冬のオススメ商品として、店頭を賑わしておりました。 例えば、 バーバリー ブリットレッド ![]() クリスチャンディオール ミスディオールシェリー ![]() エリザベスアーデン プロボカティヴ ウーマン ![]() などもその類ですし、また2月に発売する ブリトニースピアーズ ファンタジー ![]() もコンフェクショナリーノートに位置づけられますので、この香りの傾向は世界的なブームとも言えます。 その昔、これらの香りをおすすめしていた時にお客様からは、「香りが可愛すぎて使えない」とか「冬場だけしか使えなさそう」など躊躇なされる方もいらっしゃいましたが、香りだけではなくボトルも可愛いのがこの系統の特徴。流石に夏場には不向きな香りですが、秋口から桜の咲く頃まで十分使えると思います。 まだ、この手の香りをお持ちではない方は、こんな商品をお試しに使ってみてはいかがでしょうか。と言う事で、本日はこの流れを引き継いだ「スタックスタイル エンチャントレス」です。 ![]() ![]() スタックスタイル エンチャントレス トップ:ライム・オレンジ・ストロベリー・アップル・ピンクペッパー ミドル:ジャスミン・バイオレット・オレンジフラワー ラスト:サンダルウッド・ホワイトムスク・キャラメルシュガー・バニラ 解説:11月下旬頃だったでしょうか。代理店営業担当から「間もなくスタックスタイルの新作が出る」と聞き、私はてっきりこちらの新作 ![]() が早くも登場すると思いきや、「エンチャントレス」だったので、がっかりした覚えがあります。(捕捉:実際に海外では、フジフラワーやエンプレスリリーの次に発売された為、企画書にも第3弾と書いてある) では何故12月に発売したのでしょうか。スタックスタイルが日本に上陸したのは昨年の3月の事。発売しようと思えば出来たのだろうと思いますが、コンフェクショナリーノートと言うのは、基本的に鼻にまとわりつく香りなので、気温が高くなっていくこの時期に発売しても売れないと踏んだのでしょう。現に多くのメーカーは、空気が乾燥し始めた頃から店頭に並び、真冬に売るのが一般的。ところが秋口から11月まで、大手代理店各社が数多く新作を登場させる為、雑誌媒体を含め話題性がもっていかれてしまう。そこで12月というタイミングが選ばれたような気がします。 12月という時期はギフト商戦に加え、決算を迎えるメーカーが多いので新作が立ち上がりにくく、最新作として店頭を飾る公算が高くなると言うメリットがあります。但し、年末の入荷のピークと重なり国内にいつ頃届くのか読めないと言うデメリットもあり諸刃の剣なのです。(一歩間違えると年明け1月中旬なんて事も・・・)年末最終週の出荷開始と言うのは、たぶん荷物が遅れたからではないでしょうかね。 そんな前置きはどうでも良いとして、商品の説明をしましょう。ボトルに関しては見たまんま。図柄のシャドーガールは魔法使いがモチーフとの事です。香りの方はと言うと、フルーティ・フローラル・コンフェクショナリーと言う三段の三角形が香りを嗅ぎながら思い浮かぶような感覚に陥りました。つけたてに感じる柑橘系の香りがしたかと思った瞬間トップからベースに敷かれている砂糖の甘さが奥行きを与え、アップルやストロベリーの瑞々しい甘さがより引き立つように香ります。やがて、フローラルの包み込むような優しい香りが現れベースの甘さをマイルドにし、同時にかすかな酸味が幸せな気分にさせてくれます。ラストはバニラなどの甘さがしなやかに香る印象でしたね 。 いままでのコンフェクショナリー、特に砂糖をベースに使ったものはグズグズに甘く=お子ちゃまが好きそうな香水と言う固定概念を持つ人が多かったかもしれません。しかし、この商品に関しては、そのイメージを一蹴してくれるような進化を感じました。甘いのに負けないくらいきちんとフローラルの香りがするので、この冬場、いままでの香水ではちょっと物足りない何かを探している方にオススメの商品です。 但し、やっぱりスタックスタイルの店頭価格は1,980円のラインだと私は思うのですがね。 本日はここまで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.23 04:44:42
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