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カテゴリ:音楽まわり
3月4日(火) 近江楽堂(オペラシティ)にて関定子ソプラノ・コンサートを聴いてきました。
伴奏は珍しいリード・オルガン。演奏は日本歌曲の研究の第一人者・塚田佳男氏。 こちらはチラシ。 今回は 1 外国生まれの" 翻訳 " 唱歌 2 日本人の " 国産 " 唱歌 の二つの柱でプログラムが構成されていました(塚田氏の構成)。明治17年から大正8年までの唱歌21曲。 明治初期。禁教を解かれたキリスト教徒たちは、宣教のために讃美歌を日本語訳して広めようとしました。 この日演奏された『庭の千草』『埴生の宿』『星の界』は、讃美歌として入って来たのち、翻訳または新たに日本語の歌詞が付けられ " 唱歌 " となったそうです。 そしてそういった外国生まれの讃美歌や " 翻訳 " 唱歌に触れた世代から " 国産 " の唱歌が生まれました。 滝廉太郎や岡野貞一らがそうです。 この間おなか一杯弾いた『花』や『朧月夜』。『故郷』も岡野貞一作曲です。 関さんの歌を聴くのは初めてでしたが、美しい声に魅了されました。 リードオルガンの素朴な音色も郷愁を誘います。 ” 唱歌 " ですから技巧的な曲はありません。どれもとても親しみやすいメロディーです。 ともすれば退屈になってしまいそうな21曲を飽きることなく聴かせてくれた関さんは素晴らしい歌手だと思いました。 全国新星堂チェーンにてCDが多数発売されています。ノスタルジーに浸りたい方は是非 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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