指宿温泉の共同湯には松元温泉が二つある。指宿駅のすぐ側にある「松元温泉」と、俗に「玉利温泉」と呼ばれている国道沿いの浴場。最初に駅近くにある「松元温泉」へと足を向けたが、特に定休日ではないが営業していなかった。周りは飲み屋やスナックに囲まれた独特の立地で、改めて暗くなってから訪れてみたい雰囲気だ。


松元温泉 posted by (C)awajisan

もう一方の俗称「玉利温泉」と呼ばれる浴場も看板は「松元温泉」。国道２２６号線沿いにあるが、看板が無ければとても温泉とは思えない建物で、その看板も小さく目立たないものだ。建物脇の通路を奥に行くと番台があり、鄙びた雰囲気にピッタリと言ったら失礼にかもしれないが、とかなりご高齢と思しきおばあさんがいらっしゃった。「駅の近くにも松元温泉がありますね」と聞くと、「あっちは親元がやってる」との事。入浴料￥２７０を支払い手前の男風呂に入る。


玉利温泉 posted by (C)awajisan

浴室はいかにも鄙びた共同浴場で、暗いとかなり不安になりそうな雰囲気だ。内風呂のみで浴槽は二つ。管理人さんに「温かったら赤い蛇口をひねって」と言われていたが、湯は少し温いぐらい。まずは温めから徐々に湯を継ぎ足して温める。分析表は無いが無色透明の塩化物泉と思われる。少し口に含むと程よい塩加減であじ塩のような味わいだ。滞在中は常に貸切であったが、ここを良く知った人でなければ入りにくいだろうなぁ。

２００８年８月入浴


浴槽 posted by (C)awajisan


ここの犬 posted by (C)awajisan