今時のキャンプ考 テント編④ スノーピーク
6月16日(土)今日も朝から曇り空。雨粒は落ちてきていないものの、お陽様はまだ顔を出していません。しかし、明日にかけて次第に回復する予報。 期待しましょう。深夜のスペインVSポルトガルの試合は、やはり好試合でしたね。一進一退の攻防は見応え満載。 ボゼッションサッカー対カウンターサッカー。両国の持ち味が存分に発揮されたようです。ポルトガルのクリスティアノ・ロナルドはハットトリック。1点目のPKは置いておいても、2点目のゴール正面からのシュート、3点目のFKは圧巻の神業でした。名手ダビド・デ・ヘアもお手上げ。スピード、パワー、テクニックを存分に発揮。 本当にDF、GK泣かせの選手です。一方のスペインも、1点目のディエゴ・コスタのこれぞFWという個人技。そして、3点目のナチョの糸を引くようなスーパーボレーシュート。何れも見事でした。ダビド・シウバのFKから始まった、2点目の連携も素晴らしかったですね。正確無比な壁裏へのFKを、セルジオ・ブスケスが頭で中央に折り返し、ディエゴ・コスタがDFより早く詰め押し込みました。このような点の取り方は日本代表にもできるはず。是非見せて欲しいものです。それにしてもこの試合、感嘆の連続でしたぞこれからの約3週間、どのようなドラマが待っているのか楽しみです。昨日の日記では、日本発アウトドアスタイルのテントブランドを洗い出し並べてみました。復習しますと、以下の通り。 並びはあいうえお順です。キャプテンスタッグ、キャンパルジャパン、スノーピーク、テンマクデザインドッペルギャンガーアウトドア、ノースイーグル、ユニフレーム、ロゴスこのなかで、コアなアウトドアファンに支持されてきたブランドは、やはり、キャンパルジャパンとスノーピーク(スノピ)でしょう。あくまでも、テントの話限定ですが・・・。今日の日記は、スノピについてまとめてみました。テント、タープ、焚火台、キッチン用品など、ご愛用の方も多かろうと思います。1958年に創業された当時は、金物問屋だったようです。 社名は山井幸雄商店。場所は新潟県の燕三条。 世界的に有名な金属加工業の集積地です。和釘の生産から始まったこの地の金属加工は、煙管や鎚起銅器、更にはステンレス製カトラリー等の製造へと移り変わる過程で、多くの金属加工技術を集積していったそうです。これらの技術がさらに融合し、時代にマッチした製品を今でも産み出し続けているのだとか。因みに、ユニフレームとキャプテンスタッグもこの地域で生まれたブランドです。このような地で、初代社長の山井幸雄さんが金物問屋を始めたのですが、 この山井幸雄さんは登山家で、谷川岳をこよなく愛していたそうです。既存の登山道具に満足できず、燕三条の優れた職人技術を活かし、仮説と検証を徹底的に繰り返してオリジナルの登山用品を開発したのだとか。1963年にスノーピークの名称を商標登録し、このブランドが世に生まれたのでした。ということは、スノピの原点は登山であったということですね。アウトドア関連に裾野を広げ始めたのは、1988年頃のようです。更にアパレル関連にも乗り出していますが、これもアウトドアスタイルの商品ラインナップ。初代の社長さんが登山大好きの方であって、もの造り、もの創りにこだわりのある方であった、ということを強く感じさせられる製品構成となっています。そして、スノーピークの商品は数有れど、やはりテントとタープは外せないですね。親爺がアメドを使い始めた頃、スノピのテントの展開は、アメドとランドブリーズ(ランブリ)の2種類だったと記憶しています。当時は、ランブリがハイエンドで大型なモデルですが、ちょっと方向性が違うかなと感じ、パスしてしまいました。アメドはエントリーモデルだとよく言われます。しかし、基本機能は上級モデルと匹敵するポテンシャルを秘めています。何回も書きますが、いや、本当に良くできたテントだと思っています。少なくとも親爺にはピッタリですね。少し紹介しますと・・・。フライシートやフロアの耐水圧は1,800mm。この数値自体は、コールマンのタフドームのスペックより低いぐらいです。しかし、アメド等スノピの凄いところは、ミニマム1,800mmとしているところ。この意味するところは、解説無しでは分かり難いですね。ミニマムというところは、テント生地全体の中で最低値が1,800mmということ。即ち、全ての部分が1,800mm以上の機能を備えていることを保証しているのです。おそらく、タフドームの2,000mmや3,000mmの数値は、生地全体の平均値ではないのかとされています。これでは、ある個所から漏水、浸水する可能性もあるということですね。出入り口は三か所。あらゆる天候を想定しますと、サイドの出入り口はポイント高いです。軽量。強靭なジュラルミン製ポールは、エンドが色分けされていて設営時に迷いません。インナーテントとフライシートの接続部分のテープも色分けされていて、やはり迷わず設営が可能です。背丈を抑えたフォルムは、流線型でスタイリッシュです。そして強風の中でも、テントに当る風を上手く逃がしてくれます。風速10m、降水量10mm程度の天候であれば、間違いなく雨水からも風からもテント内部を完全に守ってくれます。何も心配することなく、就寝することができます。以前、4泊5日のうち2日間もかなり強い雨に打たれたことがありましたが、何の問題も起きませんでした。但し、標準装備のジュラルミン製ペグは、軟ではないのですが、長さがやや短いのではないかと思っています。我が家は、同じスノピのソリッドステーク40を買い足して補強しています。なお、これもオプションですが「ペグハンマーPro」も製造されています。打撃部に銅ヘッドを装備するPro.CとオールスチールのPro.Sの2モデル。このうち、銅ヘッドのPro.C、オシャレ感満載ですが、柔らかい銅は直ぐに変形してきます。 打撃時の衝撃緩和とされていますが、変形するのが可哀想でペグダウンに使用するのは止めました。ヘッド後部にフックがあって、拭けにくいペグを抜くときは楽です。従って撤収時には使っていますよ。ペグダウンにはホームセンターで売っているゴムハンマーを使っています。これは腕に響くような衝撃もありませんし、カンカンという大きな音も出ませんし、たいへん丈夫です。しかし、オシャレ感は ”ゼロ” ですね。さて、今年はスノピの60周年とのこと。気になるニューモデルがリリースされています。スノーピークの website よりヴォールトというテントですが、おそらくスノピ初のかまぼこ型テントです。前室部分はアメドと似ていますが、本体部分は形状が全く異なります。最大の違いは、アウトフレーム構造であること。インナーテントは、アウトフレームから吊るす構造。アメドとは全く逆になります。出入り口は3か所、耐水圧はアメドと同様1,800mmミニマム。基本性能はほぼ同様の感じです。設営はひょっとするとヴォールトのほうが楽かも。もちろん未使用なので、対候性はコメントできません。スノピの製品は、どれもがお洒落だけれど品があって、その上、機能性、耐久性も十分備えていますね。あまり流行などに気を取られず、もの造り燕三条のスノピらしい、確かな製品を開発し続けていただきたいものです。ところで、スノピの製品には保証書は付いていません。それだけ品質には十分な自信があるのでしょう。にほんブログ村アウトドアなんでもOKなんでもアウトドアトラックバック!アウトドア・薪ストーブ・キャンプ・釣り