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カテゴリ:ひとりごと
その昔漫画家を本気で目指してました。
小学校3年生から高校3年生までの9年間!長いな…。 ジャンルはこてこての少女マンガ。 【古本】ハンサムな彼女 1/吉住渉 こういう漫画が流行っていた時から描いてました。 描いては集英社のりぼん編集部に持ち込むという、行動。 我ながらすごいです(^^; 当時漫画を描いて、成績を見て、デビューできないのは 「画力」「ストーリーの面白み」がないからだと思っていました。 でもそれは問題の本質ではなかったように思います。 高校2年生の時に集英社に持ち込み直接担当の方からお言葉をもらいました。 私が憧れている漫画家の話をしていたところ 「あの人は漫画を描く意味を分かっていない」と一言。 私は「意味ってなんですか?」と恥ずかしくて聞けなかった。 それを聞くってことは私も「分かっていない」ということだから。 でもその担当者さんは若い私に伝えたかったのでしょう。 「あなたは漫画を描く意味を分かっていませんね。」 オブラートを被せてそのことを。 その時はいくら考えても分からず、それどころか数年分からず。 分かったのは最近です。 それは 「作品に筆者の伝えたいことがあるか」 ということです。 新聞にも新聞社ごとに色があります。 主張が違う。そして記事には「これを伝えたい」という思いがある。 不祥事を見つけたらそれを記事にして正しい方向にしようとする。 小説も一緒。 人に何かを伝えたくて物語を書く。 本質を別の何かに、人に、状況に置き換えて伝える。 それは世界平和なのかもしれないし、愛や人間のエゴかもしれない。 全ての作品には意味があって存在している。 でも私が書いていた作品にはそれがなかった。 人まねをしてストーリーを考え絵をキレイにしていただけだ。 時々見るけど、それは薄っぺらな人間と似ている。 深く突っ込んでみると何も答えが出てこない。 「そんな深くは考えてないよ~」とよく逃げる人がいる。 厚みの無い人間。厚みの無い作品。 厚みの無い人間が時には周りに迷惑をかけるように、 厚みの無い作品も時に周りに迷惑をかける気がする。 だから振り返ってみて漫画家になれなくてよかったなって思うんだ。 今だったらなれるかもしれないけど、 もっと楽しいことを見つけたから、そっちで後悔しないように 厚みのある作品を作れるように精進しようと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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