カテゴリ:本の紹介
百田尚樹さんの『永遠の0(ゼロ)』を読みました。 終戦から60年後の夏、 「娘に会うまでは死ねない」 と言い続けたのに、自ら特攻に志願して、 命を落とした祖父・宮部久蔵。 さまざまな人から祖父のことを聞くうちに、 浮かび上がったってきた祖父の姿、そして心情とは…。 「R-40本屋さん大賞・文庫部門1位」 「2009年最高に面白い本大賞・文庫文芸部門1位」 と帯にあるように、ものすごくいい本でした! 太平洋戦争を舞台といるため、 初めのほうでは、 「ちょっと空中戦の描写が長すぎるかも…」 などと思っていたのですが、 宮部の人物像が明らかになってゆくにつれ ぐいぐいと引き込まれ、最後のほうになると、 もう、涙・涙。 大号泣のうちに読了しました。 物語としても、絶妙な立ち位置の登場人物の配置と、 謎のベールがはがれていく展開が秀逸です。 さらに、「戦争とは」「軍隊とは」「特攻とは」 「当時マスコミが果たした役割とは」…。 戦争を知らない世代が、ぜひとも知っておきたいことを、 物語を通じて教えてくれます。 そして何より、戦争で戦っていた兵士の方々の 心情、深い情愛、人を思う気持ち… それが染みいるように伝わってきて、 涙が止まりません。 嗚咽しながら読み終わってから、 すぐに読み返していたのですが、 そのときもまた涙があふれてきたので、 ハンカチをたたんで、顔に載せながら読む始末。 そして、ぐっしょり。 こんなに泣いた本は初めてかもしれませんf^^;。 こちら、5月29日の新刊サイン会でお世話になる、 渋谷・大盛堂書店の今関店長さまが、 「この本、ぐぐっと来ますヨ!」 とプレゼントしてくださった本なのですが、 本のプロが推奨されるだけある、 素晴らしい本ですよ! タイトルにある「永遠の0(ゼロ)」の「0」とは、 宮部たちが乗っていた戦闘機・零戦を示すだけでなく、 「九死に一生」すら得られない、 「十死零生」の特攻隊員のことも意味しているのでしょう。 今年は大震災もあり、「生」と「死」について 深く思わされた方も多いと思います。 この本でも、「生」と「死」について、 そして自分の生き方についても、 改めて考えさせられます。 すべての世代の人に、一度は読んでほしい小説ですよ。 オススメです! 素晴らしい本を書いてくださった百田先生、 そして勧めてくださった今関店長、ありがとうございます~!m(__)m ★5月末に新刊『「喜び」と「怖れ」の法則』発売!5月29日、無料トークショー! ☆5月15日、佐野美月さんの「自分癒しの達人になろうセミナー」でお話します! ☆6月11日、小原ミチルさん、kokkoさんと「ハッピー天使のお祭り♪」を開催します! 「面白そう!」と思われた方は、押してみてくださ~い!↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月09日 07時49分33秒
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