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カテゴリ:自然観察
散歩をしているとあちこちからエンマコオロギやキリギリスの声が聞こえてきます。 そんな中でちょっと注意深く耳を澄ますと、「ルルルル・・・」と澄んだ綺麗な音で鳴き続けている声が聞こえてきます。 カンタンという虫の声で、カンタンはお盆の頃からすでに鳴いていました。 断続的に鳴く虫には割と簡単に気が付くのですが、蝉のような大きな声ならともかく、ややおとなしめのずっと鳴き続けている虫には、耳慣れして案外気が付かないものです。 どこで鳴いているのか?と、そおっと近づいてもすぐに鳴き止んでしまうのでなかなか見つけられません。 それでも根気よく、「達磨さんがころんだ」のチョットでも動いたら負けの鬼ごっこみたいに、ステップ・バイ・ステップで少しずつ近づいていくと、運良く見つけられることがあります。 ヨモギやセイタカアワダチソウ、待宵草(月見草)といった少し背の高い植物に目立たないように止まっています。 ※ 月見草の花の下の方を食べています 体長約2cmほどで淡い黄茶色、ちょっとウスバカゲロウに似ているけれど、もっとスマートで精悍な体つきのカンタンをようやく見つけたら感激します。 それでも、すでに警戒して鳴き止んでいますので、鈴虫のように羽根を立てて鳴いている姿はなかなか見られません。 ※ 約1時間粘って、ようやくカメラに収まりました 手前が尻 余程寒い所はともかく、日本全国どこにでも生息している筈ですから、川の堤防の上などを散歩でもする時に、思い出してじっくりと声を聴いてみてください。 ネットで調べると「カンタン」という名前は、中国の古都「邯鄲」と関係があるようで、美しい鳴き声も短い命とともに消えてしまうということで、中国の古い栄枯盛衰物語から来ているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年08月31日 06時52分48秒
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