917 続 ウブド通信 26 切り倒された木々と王家の葬儀
木の新芽 続 ウブド通信 26 切り倒された木々ウブドの街路樹が切り倒されて新芽が吹いているのには驚きであった。無残な遣り方は大阪市のゆとりとみどり振興局のやりかたと同じだ。ウブドでは木々が切り倒された事は無いが、電線はブチ切られた事が何度も過去にある。それはチョコルダスカワッティ王家の葬儀の為に、プリサレンアグンの王宮から、プラダラムプリまでの電線を全て切って落とす事があるからだ。しかし木々が切られた記憶はない。そういえば昨年、マンダラケイコさんから昨年メールが届いていたのを思い出した。ウブド王家から葬儀式のお知らせ場所:「王家の葬儀 」ウブド王宮出発~プラダラムプリ、および「村人の葬儀」ウブド王宮出発~プラダラム日時:2008年7月15日 両葬儀とも正午から ウブド王宮の長, TJOKORDA GDE AGUNG SUYASA ( チョコルダ・グデ・アグン・スヤサ ) ならび TJOKORDA GEDE DAKA ( チョコルダ・グデ・ダカ ) 両氏の死去に伴い、過去30年の中でも最大級の葬儀が行われることとなりました。両氏の遺体は、棺桶に納められ、さらにそれぞれのために組み立てられた巨大な火葬塔で、東にある王族のための葬儀式場、プラダラムプリに向かって葬列が続きます。式場で遺体は雄牛をかたどった棺に納められ、神のもとに旅立つ最後の儀式が行われます。特にTJOKORDA GDE AGUNG SUYASA 氏の棺は、王家の葬儀でも滅多に使われることがない”ナガバンダ”とよばれる龍の神が添えられ、氏の魂を天界に導きます。この”ナガバンダ”はサトリア階級の称号を持ち、ウブドとウブド王家のために尽力された氏に敬意を表し“ナガバンダ”を供養します。この葬列は同日、ウブド王宮より西に向かってプラダラムまで続きます。葬儀に使用される雄牛、龍、塔などは通常プリ(ウブド王宮の入り口でバリ舞踏が催されている場所)の中庭で作られますが、今回は2人の王族のために特別サイズの塔(約26,5メートル)や龍、雄牛などが制作されるため、敷地から外に出て道路で作られることになりました。なお、王家の塔は約7、000人の男性によって式場まで運ばれます。今回の葬儀式は”pitra Yadnya”と呼ばれ、”生命周期”、あるいは仏教の”輪廻転生”にあたる、バリ人としての一生を終えるための最後の大切な儀式です。そうだったのか。聞けば当日は雨こそ降らなかったが暑く、出発時間がかなり遅れて、みなへとへとで、停電とわっしょいわわっしょいでおお騒動だったらしく、チョコルダ氏もそうとう血圧が上がっていた事だろう。くわばらくわばら近付かないでよかった。おまけに火の勢いが強烈で、消防車までやって来たと聞けば流石のチヨコルタさん。やはりUbudだなぁ。木々はプラダラムプリから東側では切り倒されていない。芽を吹いた木々は今後どうなるんだろう。社団法人日本漫画家協会会員・参与 玉地 俊雄you tube ***** balitamaji ( 日本語版 ) *** sakamotoakane ( English ) http://plaza.rakuten.co.jp/balitama/