家で出来る「ホットカクテル」コーヒー&紅茶編
久々の「家で出来る」シリーズ。今回は寒い時期に飲みたくなる「ホットカクテル」について書いてみたいと思います。実はホットカクテルはそんなに難しくありません。お好みのホットドリンクにお好みのアルコールを加えるだけ。「こんな組み合わせはどうだろう?」と思ったら、手持ちのお茶やコーヒーにお好きなアルコールを入れてみるくらいの感覚でも作れるのです。とはいえ、絶対的なルールがひとつだけあります。それはグラス(もしくはカップ)に入れる順番は1にホットドリンク、2にアルコールということ。例えばウイスキーのお湯割り。「ホットウイスキー」として海外でも親しまれている飲み方ですが、ウイスキーを先に入れて上から熱々のお湯を注ぐと、せっかくのウイスキーの香味成分が揮発してしまいます。せっかくホットカクテルを作るのであれば、アルコールの味や香りも楽しみたいところ。ホットドリンクを先に注ぐことで僅かに温度を下げ、そこにアルコールを足すという順番にするだけで、香りや味わいがグッと深まるのです。なので、この順番だけは「鉄則」として覚えておいて下さいね。では、「家で出来るホットカクテル」をご紹介していきましょう。今回はご家庭にある材料で出来るホットカクテルということで、「コーヒー編」と「紅茶編」の2つを一気に紹介していきます。ちなみホットカクテルのレシピは全て、ホットドリンク150ml、アルコール30mlで作ることを前提として書いてありますが、アルコールの量はお好みでOKです。【コーヒー編】温かいコーヒーにアイリッシュウイスキーを注ぐと、Bar Opus 冬の定番「アイリッシュコーヒー」になりますが、このアイリッシュコーヒーはとても兄弟の多いカクテル。アイリッシュコーヒー:アイリッシュウイスキー+ホットコーヒーゲーリックコーヒー:スコッチウイスキー+コーヒーノルマンディーコーヒー:カルバドス+コーヒーフレンチコーヒー:ブランデー+コーヒーこのあたりは名前は違えど、みんな茶色いお酒+コーヒーというシンプルなもの。名前はついていませんが、ジャパニーズウイスキーなどでももちろんOKです。カフェ・オランジェ:グランマニエ+コーヒーカリプソ・コーヒー:コーヒーリキュール+コーヒー他にも名前は無いですが、コアントロー+コーヒーカカオリキュール+コーヒーなんかも美味しいですね。当店でアイリッシュウイスキーを飲んだことのある方はご存じかと思いますが、スタンダードなアイリッシュコーヒーにはホイップした生クリームがのせてあります。しかし、今回は「家で出来るホットカクテル」なので、細かいことは気にしなくてOK。砂糖の量もお好みで調整して下さい。生クリームは面倒くさいけど、乳成分は欲しいという方はミルクを少し入れてもいいですね。【紅茶編】紅茶を使ったホットカクテルと言えば、ブランデー+紅茶この組み合わせが王道中の王道。かのヤン・〇ェンリーも愛飲していた組み合わせですね。個人的にはコニャックに少しマールを加えて紅茶に垂らすと、得も言われぬ香りが立ち上って幸せになれます。ですが、それだけでは芸がないのでバリエーションを少し。ピーチリキュール+紅茶アプリコットリキュール+紅茶マスカットリキュール+紅茶コアントロー+紅茶グランマニエ+紅茶などなど。紅茶も懐が深い飲み物で、大概のアルコールはしっかりとカクテルとしてまとめ上げてくれます。ちなみに上記の組み合わせを見て気付いた方もいるかもしれませんが、フレーバードティーに含まれることのある材料は大体何でもOKです。アップルリキュールとかぶどうリキュールなんかも組み合わせ可能ですので、家で余っているリキュールがあったら、とりあえず温かい紅茶にひと垂らししてみるのもいいかもしれませんね。ストレートティーのフレーバーを強調したい方は紅茶リキュール+紅茶なんていう組み合わせもアリですね。というわけで、「家で出来るホットカクテル」今回はここまで。「この材料はウチにもある」という方も多かったのではないでしょうか。寒い日が続きますが、時にはホットカクテルで心と身体を温めてみて下さいね。Enjoy your Bar life!