テーマ:面白い話・笑った話(101)
カテゴリ:夫婦のこと
今度生まれ変わるなら健常者がいいね!そしてまたどこかで出会おうね!
悲しくも切ない、さりとて本音もチラリみたいな話を時にオトタマとしたりのココアです。 でもって何気にオトタマが語り出したのがこれで、何なのって話です。(爆)始まり始まり〜 _ぽんぽこ山の東の麓のココア石と、西の麓のオトタマ石は、お互いが石に生まれ変わったことなども知らず、離れ離れのまま暮らしていました。 とある夏の台風でぽんぽこ山に土砂崩れがあり、ココア石もオトタマ石も流れ流され、南の麓の川沿いの道端でたまたま隣り合わせになったんだとさ。 「あらら、ココアさんじゃんか。俺だよ俺、オトタマだよ。まさかあんたも石になっていたなんて…!」(汗) 「はぁー、久し振りですねぇ、お互いが石同士でまた会えるなんて、嬉しいですぅとココア!」(爆) その後暫し二人は、というか二石は互いに寄り添い、熱き日照りに耐え、激しい雨や強い風を凌ぎ、冷たい雪や氷を忍び、仲良く暮らしていたんだとさ。 と、ここまではめでたしめでたしなんだけど、その後がいけません!(謎) たまたま通りかかった学校帰りの10歳の餓鬼坊主、何気にココア石を蹴っ飛ばしちゃったもんだから、丸くちっちゃなココア石はころころころりんと川の中へぽっちゃぁーん!(あーれー) あっという間の出来事に、オトタマ石もただただ唖然とするばかりで、川面の方を眺めては溜息をつくしかありまおんせん。(涙) 折角ココア石さんと出会えたというのに、自分じゃ動けないし、転がることも出来ないし、困ったなぁ、どうしようと毎日悲観に暮れるオトタマ石でしたぁ。(泣) 折角オトタマ石さんと出会え、何はなくとも日々楽しく、幸せだなって思っていたココア石でしたが、二人の、じゃなかった二石の幸せは長くは続きませんでした。(泣) そんなオトタマ石でしたが、ある日の午後、今度は野良犬がオトタマ石に向かって何気に後ろの片足をひょいと上げ、おしっこをしゃぁー!(くっさぁ) 「うわぁ、何すんだよ、この惚け犬めがぁ」と思わず怒鳴っちまったオトタマ石に、「わんだとぉー、この石ころの分際で」と睨み返した野良犬、今度は前足でオトタマ石をぽーんと蹴っちゃったのです!(わぁお) ちっちゃなココア石よりはちょっとは大きいとはいえ、ごつごつしたオトタマ石、蹴られた拍子に川の手前の防護柵にぶつかり、跳ね返って川の中へとぼっちゃぁーん! 不幸中の幸いというか、おっこったところはたまたまココア石の隣でして、「うわぁ、今度は何なの!?」と驚くココア石。 「俺だよ俺、また会えたねぇ、縁があるんだねぇ」とオトタマ石に、「わぁー、まっさかぁ」とココア石も満面の笑み! たまたま二石が隣り合っているのが川の淵というか、流れも穏やかで居心地も良く、末永く二石寄り添い、ともに白髪、じゃなかった白苔の蒸すまで暮らし続けているとかで、そんな話もあったんだとさ?_ この物語をオトタマから聞いて、笑いながらもほっこりしたココアでした。おしまい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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