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カテゴリ:大和撫子計画
「よぉいじゃあないやぃねぇ」
呪文ではありません。直訳すると「容易ではないよね」。 れっきとした群馬弁です。 意訳すると「大変だよね~」というところかしら。 非常に頻繁かつ広く用いられるのでこのニュアンスを伝えるのは難しいです。 【使用例】 キレイに草刈りをした畑の傍らに立つおじさんに「ずいぶんきれいに刈ったがね」と呼びかけ、その答えとして 「はー、よぉいじゃねぇんさ」 国道17号を走っていたら、車同士が接触。そのことを家族や友人に説明した後に 「よぉいじゃあなかったんさね」 芥川賞作家絲山秋子さんの『絲的メイソウ』を読んでいて、衝撃の事実が。 受賞作「沖で待つ」はおろか絲山さんの作品は一冊も読んだことがなかったのですが、とりあえずエッセイを読んでみることにしました。 気の抜けた挿絵も面白さを醸し出していたのでね。 芥川賞を受賞したときの映像などで拝見した絲山さんは「デカい光浦靖子」的な印象だったので、エッセイ中で不平不満をタラタラくだ巻く様は本気で呪われそうでちょっとコワい。 「カラオケ嫌い」や「子供嫌い」など共感する部分も結構あったけれど、やっぱりダークで恐そうな姉さんだ。 と、そう思っていた。 読み進めていくと何となく知った地名や方言が出てくるので、「もしや!」と思ったらやはり 絲山さんは群馬県人だった。 正確に言えば「群馬県人になった人」だった。 絲山さんの出身地は東京。 作家になる前に勤めていた会社の転勤で群馬に住んでいたことがあり、その土地がすっかり気に入ってしまったらしい。 今では住民票も移して、すっかり群馬県人なのだとか。 『絲的メイソウ』の群馬人絲山の章に出てきた懐かしい方言(アタクシもすっかり忘れていた)、それが 「容易じゃないやぃねぇ」 なのでした。 前置きが長くなりました。 気がつけば8月も終盤に差し掛かってしまった。 夏前に買った麻の葉もようの絽の着物に一度も袖を通さぬうちに夏が終わってしまう・・・と慌てて着ることにしました。 絽の着物(古着)はしっとりと身体に馴染むのでなで肩っぷりが強調され、自分で言うのもナンですが、夢二の描く女性のような美しいフォルムになりました。 タテに伸びた麻の葉模様なのでスラッと縦長効果でプラス4,5センチぐらい長身に錯覚してもらえる(かもしれない)デザイン。 実は振りが長め(←そんなところも夢二っぽい)なので先日作ったウソツキ襦袢を着ております。 材料費をケチって100均のスナップを使用したため、穴の大きさがまちまちで外れやすいスナップがいくつかあった。というのが反省点。 気がつくと身頃と袖のつけ合わせ部分が「首の皮一枚」(=スナップ1個でかろうじてつなぎ止めている)状態に 帯は先日京都に行った時に衝動買いしてしまった「撫松庵」の金魚刺繍入り半幅帯♪ タレの部分にも金魚と蓮の花の刺繍が入っております。 京都に行かなくても買えます(爆) 一時期の猛暑に比べれば若干過ごしやすくなってきましたが、夏に着物を着るというのは 「はー、よぉいじゃないやぃねぇ~」 (=まったく大変だわ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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