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カテゴリ:女子映画部
前回の「競伊勢物語」玉水渕の段を書いたところで、やり遂げた感があってさらに長い「春日村の段」なぞ説明するだけの気力というか根性がないので・・・
詳しくは藤紫さまのレポをご覧ください(笑)←アタクシは完全に手抜きだ。 そんなわけで(←どんなワケ?)、家に戻った信夫(しのぶ)ちゃん。先に帰宅していた夫、豆四郎に「お前、浮気してたんじゃないか?」なんて、疑われて妙な空気が流れる。(どこまで脳天気野郎なんだ?豆四郎。普通、妻が見つかるまで探し回るだろうよ) 母、小よしは「なんだかウチの大事な婿様が怒っているみたいだし、ちょっと年寄りはお暇するから2人で休んで機嫌直しておいで・・・(つまり奥の部屋でイチャついておいでよ)」なんつって、気を利かせて2人きりにさせるのでした。 こういう場面なんかは、ニンゲンが演ると生々しい感じかするけど、人形だと微笑ましいわねぇ(笑) でも、小よしは自分のことを婆と言っているけど、下手するとアタクシと大して歳が変わらない恐れもあるわね。 娘が17歳で新妻。 母小よしも17そこそこで結婚して子供が生まれたとしたら30代半ばくらいΣ( ̄▽ ̄;)? なのに婆 あまり深く考えないことにしよう。 信夫からコトの詳細を聞いて「エライことをしでかしてもうた・・・」と反省はしていないけれど、さすがにびびった豆四郎は「罪人として捕まるとしたら母親まで巻き添えにできないから、今すぐ勘当されてまおう」と信夫に入れ知恵をします。 多分、日ごろから母親思いのいい子ちゃんなんだろうな・・・ 「どうしてアタシが疲れて帰ってきたのにお風呂が沸いてないのっ!」と、へんちくりんなキレ方をした挙句、それでも娘の機嫌をとろうとする母親に、 「親のくせに、子供の機嫌をとるだなんて、そんなみっともないことしないでよ!ばかーっ!」と母様が入れてくれたお茶を投げつけたりする(笑) あはは・・可愛いよ。信夫ちゃん。 そこへ奥の部屋(どんな大豪邸なんだ?この家)にいた亡き父上の友人有常(と思いきや、実は信夫の父親。つまり小よしは養母だったらしい)が現れるというすさまじい展開に。 お昼ご飯を食べて満ち足りた気分であの住大夫さんの声を聞いていたら、アルファ波だか何かが発生したようで・・・正直、気持ちよくウトウトしてました(爆) しをんさんも、あまりに上手い太夫さんだと知らないうちに寝ていたりするって書いてありましたよ(言い訳)。 あやつられ文楽鑑賞 う~ん、さすが人間国宝ブラボー 気がつくと、信夫がまるでのだめのSオケのような体勢(ジミヘン?)で琴を弾いていました。 と思いきや、有常に2人ともバッサリ首を切られたよ~(゚◇゚;) アタクシが完全に目を覚ましたのは有常が鐃八(いつからそこにいたんだ?)に向かって手裏剣を投げて即死させたところでした(汗) あまりに衝撃的というか、想定外の出来事だったので思わず「えっ!?」と小さく叫んだら、同じく藤紫さんも「えっ!?」とびっくりしていました。 ぬぬぬ。 ところで、隣の部屋に立っている煌びやかな2人の若者(これが業平と井筒姫)いつからそこにいたんだ( ゜Д゜)? さてと、気を取り直して次なる演目「勧進帳」 もう有名すぎるお話です。 源義経一行が山伏に扮して逃げている最中、関所で「お前、義経じゃないか?」とバレそうになり、弁慶がとっさに知恵を働かせて主君の危機を回避したってやつです。 この回は大夫さん9人、三味線7人という迫力の舞台でした。 アタクシ、オーケストラでもバイオリンの弓が揃って動いてるのを見るのが好きなんですけど、それと同じ感動がありました。三味線のバチさばき。 非常に気持ちがいいです←音を聴け!音を。 しつこいようですが、ちゃんと勧進帳の内容を知りたい方は藤紫さまのレポをご覧くださいね。 お決まりの「お前が義経に似ているばっかりに疑われて足止め喰らったじゃないかっ!」と弁慶に(実はホンモノの)義経がボコボコにされて、「はいはい。もう分かったから・・・」と関所の役人の目をごまかすという場面。 ヤレヤレと義経御一行が一息ついたところにまた先ほどの関所の役人がやってきて、藤紫さんと共に「ストーカーかよっ!」とツッコミを入れる。 「さっきは疑ったりして悪いことしちゃったし、自分も仏教には興味があって寄付なんかもしたいから、まぁとりあえず一杯やってくださいな」と言って、酒やら食べ物やらを振舞う。 弁慶の飲みっぷりが豪快で惚れ惚れします。大杯を空ける優勝力士も真っ青です。 「せっかくだから、舞いも見せて欲しいな~」などとさらにおだてられて、扇を広げて舞う弁慶。 その動きの激しさに、今までのストーリーがぶっ飛びそうになります。 歌舞伎だったら弁慶役の役者さん一人がしんどいのだろうけど、文楽はこれを人形遣い3人で表現するのだから何だかものすごいことになってました(爆) 特に足遣いと呼ばれる足担当の人は大変だろうな・・・常に中腰、縦横無尽Σ(゚□゚;) というか、ステキ主遣いの勘十郎さんがあまりに涼しい顔でやってのけてるから、余計にそう感じるのかもしれないけど。 そんなこんなでかなりの盛り上がりを見せて、第二回文楽鑑賞を終えたのでした。 ところで山伏(修行僧?)ってのは、お坊さんなのにお酒を飲んだり、踊りまくったりしてもいいわけ?(爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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