市民活動《街なか》フォーラム2007 ~市民と大学・学生が街で出会う~
みなさんこんにちは。今年ももう残りわずか、いよいよもうすぐ2008年です。先月のバイカルのちょうど前日に、ちょうど明日のバイカルのために買い物がてら歩いていたら市民活動《街なか》フォーラム2007 ~市民と大学・学生が街で出会う~というイベント(?!)がやっていました。市内にある立正大学と熊谷市、NPOとのコラボということで、市内数箇所でそれぞれのテーマで分科会が行われていたようです。(熊谷ではこういった試みは、少なくとも私が2000年に引っ越して来てからはなかったのではないかと思います。とても画期的ですね!)なにぶんほとんど何も知らずにふらっと通りかかっただけで途中から参加(見学?)しただけなのですが、私が見たものでは、世界の地雷に関することと、子育て分科会でした。地雷のコーナーでは、いくつかの種類の地雷の複製が置いてありましたが、そこにぬいぐるみが置いてありました。ああかわいいぬいぐるみがこんなところに~~と手にしていると「それは地雷です」という担当の方の説明。。なぜぬいぐるみの地雷・・・?子どもが地雷を手にしちゃうじゃないですか・・?!私には?!?!?!でしたが、説明の方によると、「ぬいぐるみを地雷にすることで、子どもを殺すことで、その国の成長を阻害し、その国の将来をゆるがすため」ということでした・・・なんという残酷なことなんでしょう・・・・・!ショックを通り越します。これも人間がすることです。それ自体は悲しいことでしたが、でも同時にこういったことに対して活動をしている人たちが熊谷にもいるということを知ってとてもうれしく思いました。なかなか、熊谷で世界に繋がる活動は、本当はあるのかもしれませんが、あまり触れる機会がありません。こういう発表の機会があればどんどん発信できて広く人々に伝えることができます。そういった”出会い”の場が、もっと必要なのではないか?と思います。続いてそのすぐ近くの、子育て分科会にお邪魔してみました。もう分科会も終わりの頃だったのと子連れで子どもが嫌がったのでディスカッションの輪に参加することができませんでしたが、そこに展示してあったものにとても興味深いものがありました。「スウェーデンの保育から学ぶ アイデンティティを育てるわたしの人形」その説明書きをメモしましたので以下にご紹介させていただきたいと思います。”髪の色や目の色が自分そっくりの人形を、子どもたちも保育者も持っています。その人形を使うことで、楽しくこどもたちのアイデンティティを育てていました。登園してきて、朝の集まりのとき、自分の人形を木の上に乗せます。自分は出席したという自己認識を持ちます。このことは「ぼくが今日も来ているよ」という自己主張を現しています。病気やお出かけでお休みの子どもの人形は気球かごに乗せて、今日休んでいる友達にも目を向ける心を育てます。スウェーデンの保育は基本的に分かりやすい自分の人形という対象物を使って、自分を投影し、それを自分で見ることで自分や保育者をキャラクターとした人形遊びが日常の保育園生活の中で行われていました。”とても興味深い試みだと思いました。アイデンティティについては、まさにバイカルに集まってくる人々の抱える究極的な問題かもしれません。先天的にも後天的にも、多文化のルーツを持つ子どもたちは、それぞれ成長の過程で、無意識的にも意識的にも楽しくも苦しくも格闘しながら自らアイデンティティを獲得していきます。そんな子どもたちの背中で、見つめる親も心の中でやきもきしたり、あるいは意識的に気にしないようにしたり、無意識的にも意識的にも格闘しながら、おごった言い方ですが親も成長します。その分科会でこの”アイデンティティ人形”の製作キットをいただきました。 配られたキットは肌の色がいわゆる「はだいろ」(※この”はだいろ”について、別の機会に書きたいと思います)でしたので、例えば私の娘の肌はこの色ではありません、その学生さんにお伺いすれば、「布の色を変えてももちろん結構です」ということです。子どもの肌の色に合わせて、自分で肌の色の布を見つけてきたり髪の毛の色を見つけてきたりできます、とにかく自分を投影するために、自分で作るという過程が、自己認識に繋がるのだと思います。今度、これについてはバイカルの活動日に実際にお話したいと思います。バイカルでもなにかこのスウェーデンの取り組みを応用できればいいですね。とても興味深いと思います。※これを読んでいるか分かりませんが最後にパウンドケーキをくださったEちゃん、ありがとう!