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2020.10.18
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​ 「病気と平気の線引きはどこ?」
 言い換えると、「具合が悪いなーと思ったときに、
 どこまでは放っておいてよくて、どんなサインが出たら病院にいけばいいの?」。 
 この問いかけに、病理専門学者である筆者が答えた一冊です。

   ***

まず、「第1章 病気ってどうやって決めるの」では、
病気だと決めるのは、基本的に、本人、医者、社会の3つとしています。
最初に、自分自身が、これまでの経験に基づいて将来を予測し、決める。
それができないときは、医者に診てもらって、病気かどうかを決めてもらう。
それ以外に、周囲にいる人々が「患者」を病気というワクに当てはめ、
文字通り患者として対処するケースもあります。

そして、病気には、すぐわかるものと、なかなかわからないものがあります。
すぐわかる病気は、医者がすぐに行動できますが、
なかなかわからない病気は、医者も時間をかけないとわかりません。
そこで、「様子をみる」ということになるのです。

  ・病気というのは現在だけで成り立っているものではない。
   時間軸を加えた解析が必要。
  ・病気というのはかなり難しい。
   医療現場ではそもそも病気の全てをわかろうとする前に行動し、
   それが結果的に人々の役に立つ。(p.104)

続く「第2章 それって結局どんな病気なの?」では、
「腹痛」を通じて「体性痛」と「内臓痛」について説明したり、
「かぜと肺炎の違い」を、自力で勝てる感染症かどうかで説明したりしています。
さらに、喘息やアトピー、高血圧、腰痛、がんなどにも言及しています。

最後の「第3章 病気と気持ちの関係は?」では、
「病は気合じゃ治らない」とし、
「ビタミンCやローヤルゼリーも関係ない」ともしています。
第3章は、他の章に比べると、かなりコンパクトですね。





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Last updated  2020.10.18 12:41:38
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