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カテゴリ:暮らし・健康・医療
「病気と平気の線引きはどこ?」
言い換えると、「具合が悪いなーと思ったときに、 どこまでは放っておいてよくて、どんなサインが出たら病院にいけばいいの?」。 この問いかけに、病理専門学者である筆者が答えた一冊です。 *** まず、「第1章 病気ってどうやって決めるの」では、 病気だと決めるのは、基本的に、本人、医者、社会の3つとしています。 最初に、自分自身が、これまでの経験に基づいて将来を予測し、決める。 それができないときは、医者に診てもらって、病気かどうかを決めてもらう。 それ以外に、周囲にいる人々が「患者」を病気というワクに当てはめ、 文字通り患者として対処するケースもあります。 そして、病気には、すぐわかるものと、なかなかわからないものがあります。 すぐわかる病気は、医者がすぐに行動できますが、 なかなかわからない病気は、医者も時間をかけないとわかりません。 そこで、「様子をみる」ということになるのです。 ・病気というのは現在だけで成り立っているものではない。 時間軸を加えた解析が必要。 ・病気というのはかなり難しい。 医療現場ではそもそも病気の全てをわかろうとする前に行動し、 それが結果的に人々の役に立つ。(p.104) 続く「第2章 それって結局どんな病気なの?」では、 「腹痛」を通じて「体性痛」と「内臓痛」について説明したり、 「かぜと肺炎の違い」を、自力で勝てる感染症かどうかで説明したりしています。 さらに、喘息やアトピー、高血圧、腰痛、がんなどにも言及しています。 最後の「第3章 病気と気持ちの関係は?」では、 「病は気合じゃ治らない」とし、 「ビタミンCやローヤルゼリーも関係ない」ともしています。 第3章は、他の章に比べると、かなりコンパクトですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.18 12:41:38
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