カテゴリ:松文館わいせつコミック裁判
好きな時に寝て、起きるとカロリーメイトやお茶を飲んで、本を読む。
文字を追うのが面倒になれば、本は漫画に変わり、なかなか書いていても 贅沢な時間を過ごしていたのは事実です。食欲はなく、お茶だけで 半日以上過ごし、お腹が空いてもカロリーメイト1本飲めば、もう何も 欲しくありません。勾留理由開示終了後、カロリーメイト1本で丸2日間を 過ごしています。あの時、体重を測っておけば良かったと思います。 女の性と言うのでしょうか。体調を崩し、顔色が悪くなって青ざめていても 「普段、これくらい色が白ければいいのに」と不謹慎でたくましい事を つい考えてしまうもので、きっと痩せていると分れば同じ様な論理で 気分が良くなったのではないかとも思うのです。私だけの業でしょうか? さて、19日の夜のことです。 夜8時過ぎか9時前頃に電話がかかって来ました。先輩Aさんからです。 旦那と同期の人ですが、勤務先の仕事が忙しく余り会う機会が無い人で 珍しい人からの電話だと思いました。その日の話しは唐突でした。 「今、近くの駅にいるんだけど、ちょっと寄るからお茶を飲ませてよ」 急な話しですが、近くにいると言われたら断る事も出来ません。 特に用事もある訳ではないし、まぁいいかと了承して、部屋を片付けます。 片付けると言っても、ソファーの前の本をどかし、毛布を取れば完了です。 お茶の用意をして待っていると、間もなくAさんが来ました。 「突然、ごめんね」 そう言いながら入って来たAさんは、袋をテーブルに置いて言います。 「まだ俺も夕飯食べて無いから、一緒に食べよう」 生春巻き、シュウマイ、トロピカルフルーツのこんにゃくゼリー。 美味しいって聞いたから買って来てみたと言う、カルピスバターとパン。 最後にアップルパイが1ホール出て来ました。豪勢な夕食になりました。 そうして食事の時には何を聞く訳でもなく、買って来た食べ物の話しや 流行についての話しで終始して、説教臭い事も全く言われませんでした。 以前も、ぺしゃんこに落ち込んでいた時にサンドイッチとジュース、それに テレビでも見て気晴らししろと、新聞を取っていない私にテレビガイドを 買ってくれた事があります。気遣いが、言葉通り身に沁みました。 人と話ながら食べる食事は美味しく感じます。おかしなもので、食べ物を 口にしたら初めて自分の空腹に気が付いた様になり、私は遠慮の欠片もなく パクパクと食べ続けました。 一通り食べ終わってお茶を飲むと、もう終電間際の時間です。 駅まで見送って、今度は旦那が帰って来たら一緒に食事をしましょうと 約束をしました。この日、私は命の差入をしてもらった気がします。 残ったパンとケーキ、アップルパイは腐らないうちに食べなさいねと 忠告を受けて、置いていってもらいます。 旦那が帰る日まで、その残り物で済ませる事が出来ました。 カルピスバターはそんな訳で、今でも大のお気に入りです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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