カテゴリ:松文館わいせつコミック裁判
靖子さんを待っている間に、旦那から電話が来ました。
帰宅して1時間経ったくらいでしょうか。今更、何の電話かと思うと 対応もぶっきらぼうになります。 「ご家族との話しは済んだの?もっとゆっくりしてくれば?」 憎まれ口を叩くと、旦那はもう所沢に着いていると言いました。 着いてるならトットと帰ってくればいいのに。何もかもが燗に触ります。 家から10分程度の距離でわざわざ電話して来たのは、私が怒っているのは 目に見えているから、少しでも早くなだめようと考えたのでしょう。 旦那は身内と私の様子を見て、何かあった事はすぐに分かったと言います。 でも身内を放って帰ったら、電話が来たり、自宅に押し掛けられたりして きっとのんびり出来ないだろうから、少しでも話しを済ませておいた方が 私にも負担を掛けないで済むと考えてくれたそうです。 冷静に考えれば、迎えに来た両親や身内を放置出来る訳がありません。 それでもです。私は自分を最優先して欲しかったし、してもらえると 思っていたので、腹を立てているのです。我ながら子供じみていると 自覚はあるので、自分のわがままを諭されている気もしました。 旦那にそんなつもりが無いのは、百も承知なのですが怒りが収まりません。 でも怒りをぶつける程の、力も出ません。 大体この時間に帰って来ているという事は、身内と一緒にいた時間も 30分程度だったのではないかと思うと、早々に切り上げて帰って来たのが 予想出来ます。旦那なりの配慮が良く分るので、余計に怒れません。 「ずっと待ってたんだから、早く帰ってきなよ。靖子さんも、これから 家に来てくれるんだから」 旦那は分かったと言って、少し腰を痛めたのでクッションを買って帰ると 言いました。最後の最後で旦那は、嫌な思いをさせてごめんと言いました。 「でもこれ以上、今回の事でそっちに迷惑を掛けたくなかったんだ。 今、自分の家族は君1人だしね。すぐに帰るよ」 電話が切れてから、旦那はずるいなぁと思いました。 上手く丸め込まれた気がするのですが、やっぱり早く帰って来て欲しいと 離婚の事は既に、脇へ追いやられています。 旦那の電話に続く様に、靖子さんから所沢に着いたという電話が入ります。 駅に迎えに行くと、丁度買物を終えた旦那と一緒になって、3人と乳幼児で 我が家へ向かいました。靖子さんは「お邪魔だから、このまま帰る」と 言いましたが、せっかくなので帰還祝いを一緒にしてもらう事にします。 「旦那が帰って来ないと思ったから、何の準備もしてないけど」 可愛げの無い言葉を吐きながら、どこかに食べに行くかを打診すると 家でピザを取ろうと言う旦那の提案で、その後はスムーズに進みました。 靖子さんのご主人も、仕事が一段落した足で合流してくれました。 旦那は疲れた様子もなく、逆に日常に戻って来れた事を実感しているのか 心底楽しんでいる様に見えました。いつになく喋る旦那から、事件発端の 詳細を初めて聞いたのは、確かその時です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 27, 2005 02:11:50 AM
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