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2007/01/24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
~怨念を持つ魂。憎悪の魂。輪廻を成せない魂。
  人間を脅かそうとする魂…。悲しみに満ちた魂…様々な形で火の意を持つ、目には映らない魂のエネルギーもまた、
  この世に残存している事も確かだ。

  それをまず、
  流星としての意識の中でいい、
  この言葉として囲いを作り、
  心の区分けをしなさい。

  そして烈と接刻(せっこく)を持つ事は、
  命さえ脅かし、破滅にさえ導く強い危険な事でもある。

  接刻を明ける事が、
  お前にもしここからの道の中であるとするなら、
  お前を守れるものは、お前の強さは、
  その心にある、
  揺ぎ無いその…~


聞き取れなかった。
僕は聞き返した。

《揺ぎ無い…なんですか》

その質問を無視するかのように話しは続いた…。

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.

~私は【霊】と言う言葉を、悪いとは言わん。
   何故セソは、
   そんな事を流星に言ったんだと思う。
   それは、お前こその心にある【霊】と言う言葉が、
   あまりに、浅はかな把握の中にあるからだ。
   恐ろしい、怖い、危険…本来は【魂】と重なるべきこの言葉が、
   自らが感じ取ってきた日々の知識の中で、
   すっかり悪いエネルギーとなってしまっている。

   そんな中で、
   【守護霊】と言う神の意を重ねた言葉も、
   この日本の世相の中では浸透しているが、いくら流星が別のものにしようとしても、
   内側にある霊と言う言葉のエネルギーはお前にも、
   その言葉を発する目の前の子にも、
   結局はマイナスの波動を送る事になるだろう…。

   そして、
   お前の知っている知識の中の、
   どんな言葉にも重ねられない真実もまた、
   こうして起きていると思わないかい…。

   流星は私が何であるか、
   的確な答えを今だ持っていない筈だ。~


《何故こんな話をするんですか…。

 そして…それなら、
 何であるかを話しては貰えないんですか…》

~なんだと思う。

   私は【烈】ではないと言っておく。

   しかし、【神(しん)】でもない。

   少なくともお前の知識や、
   感覚の中にあるこの【神】と言う言葉に、
   私は重ならない。
   神様…。

   さあ、
   言ってごらん。

   守護…霊…。

   さあ、
   それは、何をしてくれる。~


《願いを…叶えてくれる…。
 助けてくれる。

 人の出来ない奇蹟を起こしてくれる…。

 優しくて…愛で…。

 人を守って下さって…。生きる勇気を届けて下さって…。
 救って下さって…。》

~随分便利な言葉なんだね…。
  流星は、
  その神様に感謝を心から成した事はあるかい。~


《あります。》

~どんな時にだい…。~

《願いが叶った時…。凄く幸せを感じた時。》

~どうやら、私にもそんな気持ちになってくれた時があった気がするが…。
   私の勘違いなのかい…。まぁいい。

   じゃあ私が、
   【死神】…だったらどうする。~


《死神…!?
 どうして、死神が…。

 死神…なんですか…!?
 死神って、死んでしまう人の前振れみたいに、
 姿を現す神様…です…よね…。
 僕はそんな風に思っています。

 僕…死ぬんですか!?
 だから、こんなに不思議な事ばかり起きるんですか!? 》

~その質問には私はまだ成せる答えを持っていない。
  少なくとも今は…。

  私が何であるのか!?
  それは、
  誰にも答えられないだろう…。
  霊能者と言われている子達の中で、
  今のお前を見るとする子が居るなら、
  紛れもなく私は、
  【霊】であり、
  憑依されている…と伝えるとは思わないかい。

  あの僧侶のように…。

  じゃあどうする。

  お前の中にある言葉はなんだい。

  私が聞きたい。

  私はなんなんだい。~


僕は何も言葉が出なくなった。
霊!?…解らない。
でも…霊なのかも知れないけど…。
御祓いをされるような事を、
されただろうか!?

しかもお経になんの反応もしなかった。

全く変わらなかった。

今だって…。
僕にこんなに温かいベンチを用意してくれた。

答えが必要なんだろうか…!?
見つけなきゃいけないんだろうか!?

~自分自身で辿り着くしかないんだ…。

  何が起きているのか…!?

  それは、
  お前自身が答えを見付けるしかない。

  善なのか、
  悪なのかもね…。

  流星、【死】と言う言葉、
  人の死は、
  お前に何を届けてくる…。~


《…恐怖…

 人間の命の儚さ…悲しみ、別れ…。
 絶望…失意…どん底…全ての終わり…。》

~その全てが流星の今に、もしも重なったとしたら、
  お前は【死】を自らも選び取るのかい…。~


《全てが…!?
 僕は、終われないんです…。
 償わなきゃ…。
 命の限り…。
 死んだり出来ない。

 考えられない。そんな事…。 》

~それがお前のここからの道かい…。命かい…。~

《そうです…。
 全く悲惨でもなんでもない。

 申し訳ない位です。
 命ある事が…。
 だから、
 頑張るしかないんです。
 まず母の為に…。 》

~じゃあ、
  どうなったら、【死】を受け入れられる…。~


《…本当に…死ぬ事で…。

 死ぬ事で…。

 それで、
 僕の罪が償われる事と重なるなら…。
 そうなら…。》

~今…死にたいかい…。~

《今…。

 望んだりしません。

 逃げたりしません。

 でも…それで本当に…それが本当に…》

~償いに成せるなら…、
  私に頼んででも、
  お前は今すぐにも、
  死を選ぶだろうね…。~


《はい。》

~しかし、
  そうじゃないと知っている。

  お前の死は…、命は、
  お金と言うものに、
  とっくに負けていると言いたいんだね。~


《はい…。》

~それ程はっきりとためらわずに、
  死に逃げる事をもせず、
  やり遂げようとする心には、
  罪の意識の他に何がある。

  ここでは終えられない…その奥には…。~


《感謝です…。

 こんな僕がいくらその言葉を使っても、
 何の説得力もない。

 でも、でも、
 感謝してるんです。

 ほんとに、
 助けてくれた人達みんなに…。
 ほんとに感謝してるんです。

 それは、決して決して…。》

~嘘じゃないようだ。

  流星…。

  それがお前の計り知れない【強さ】なんだ。~


《強さなんかじゃないです。》

~お前が気付いてないだけだ。

  あきれた子だ…。
  だから私はここに居るのに…。~


僕はふと、
その声に、
優しさを感じて、胸が熱くなってしまった…。

~お前はここから何処に向かう…。

  何処に向かってその命を刻む…。~


《何処に向かって…。

 何処…何処に…!?


神様に近い場所…。 》

突然、
すっと…口から出た言葉だった。
その言葉は、
死ぬ事もしっかりと覚悟出来ている自分と、
穏やかな居場所も願い、
感謝も心で重なる…希望。
そう言葉にする勇気。自分の心への確認。
辿り着いて初めてきっと解るであろう、
至福の場所。

自分が言葉にする事を、
これなら許されると思った、
僕の今にいちばんふさわしい、
きっと天国のような場所。

最後の最後の場所…。

幻…。

遠い遠い道の先にあるゴールのように思えた。

~よし…。

  その覚悟はあるんだね。

  そこにお前は必ず辿り着くだろう。
  そこには、
  私も居る。

  私がなんであるか。

  それは、その時、
  お前が決めればいい。~


《神様に近い場所…。

 貴方は…。》

~神ではない。~

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.







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Last updated  2007/01/26 04:15:41 AM



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