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| ★★連ドラ★崖っぷちのエリー★★
| ★一恋橋(いちれんばし)★
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~怨念を持つ魂。憎悪の魂。輪廻を成せない魂。
人間を脅かそうとする魂…。悲しみに満ちた魂…様々な形で火の意を持つ、目には映らない魂のエネルギーもまた、 この世に残存している事も確かだ。 それをまず、 流星としての意識の中でいい、 この言葉として囲いを作り、 心の区分けをしなさい。 そして烈と接刻(せっこく)を持つ事は、 命さえ脅かし、破滅にさえ導く強い危険な事でもある。 接刻を明ける事が、 お前にもしここからの道の中であるとするなら、 お前を守れるものは、お前の強さは、 その心にある、 揺ぎ無いその…~ 聞き取れなかった。 僕は聞き返した。 《揺ぎ無い…なんですか》 その質問を無視するかのように話しは続いた…。 ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。. ~私は【霊】と言う言葉を、悪いとは言わん。 何故セソは、 そんな事を流星に言ったんだと思う。 それは、お前こその心にある【霊】と言う言葉が、 あまりに、浅はかな把握の中にあるからだ。 恐ろしい、怖い、危険…本来は【魂】と重なるべきこの言葉が、 自らが感じ取ってきた日々の知識の中で、 すっかり悪いエネルギーとなってしまっている。 そんな中で、 【守護霊】と言う神の意を重ねた言葉も、 この日本の世相の中では浸透しているが、いくら流星が別のものにしようとしても、 内側にある霊と言う言葉のエネルギーはお前にも、 その言葉を発する目の前の子にも、 結局はマイナスの波動を送る事になるだろう…。 そして、 お前の知っている知識の中の、 どんな言葉にも重ねられない真実もまた、 こうして起きていると思わないかい…。 流星は私が何であるか、 的確な答えを今だ持っていない筈だ。~ 《何故こんな話をするんですか…。 そして…それなら、 何であるかを話しては貰えないんですか…》 ~なんだと思う。 私は【烈】ではないと言っておく。 しかし、【神(しん)】でもない。 少なくともお前の知識や、 感覚の中にあるこの【神】と言う言葉に、 私は重ならない。 神様…。 さあ、 言ってごらん。 守護…霊…。 さあ、 それは、何をしてくれる。~ 《願いを…叶えてくれる…。 助けてくれる。 人の出来ない奇蹟を起こしてくれる…。 優しくて…愛で…。 人を守って下さって…。生きる勇気を届けて下さって…。 救って下さって…。》 ~随分便利な言葉なんだね…。 流星は、 その神様に感謝を心から成した事はあるかい。~ 《あります。》 ~どんな時にだい…。~ 《願いが叶った時…。凄く幸せを感じた時。》 ~どうやら、私にもそんな気持ちになってくれた時があった気がするが…。 私の勘違いなのかい…。まぁいい。 じゃあ私が、 【死神】…だったらどうする。~ 《死神…!? どうして、死神が…。 死神…なんですか…!? 死神って、死んでしまう人の前振れみたいに、 姿を現す神様…です…よね…。 僕はそんな風に思っています。 僕…死ぬんですか!? だから、こんなに不思議な事ばかり起きるんですか!? 》 ~その質問には私はまだ成せる答えを持っていない。 少なくとも今は…。 私が何であるのか!? それは、 誰にも答えられないだろう…。 霊能者と言われている子達の中で、 今のお前を見るとする子が居るなら、 紛れもなく私は、 【霊】であり、 憑依されている…と伝えるとは思わないかい。 あの僧侶のように…。 じゃあどうする。 お前の中にある言葉はなんだい。 私が聞きたい。 私はなんなんだい。~ 僕は何も言葉が出なくなった。 霊!?…解らない。 でも…霊なのかも知れないけど…。 御祓いをされるような事を、 されただろうか!? しかもお経になんの反応もしなかった。 全く変わらなかった。 今だって…。 僕にこんなに温かいベンチを用意してくれた。 答えが必要なんだろうか…!? 見つけなきゃいけないんだろうか!? ~自分自身で辿り着くしかないんだ…。 何が起きているのか…!? それは、 お前自身が答えを見付けるしかない。 善なのか、 悪なのかもね…。 流星、【死】と言う言葉、 人の死は、 お前に何を届けてくる…。~ 《…恐怖… 人間の命の儚さ…悲しみ、別れ…。 絶望…失意…どん底…全ての終わり…。》 ~その全てが流星の今に、もしも重なったとしたら、 お前は【死】を自らも選び取るのかい…。~ 《全てが…!? 僕は、終われないんです…。 償わなきゃ…。 命の限り…。 死んだり出来ない。 考えられない。そんな事…。 》 ~それがお前のここからの道かい…。命かい…。~ 《そうです…。 全く悲惨でもなんでもない。 申し訳ない位です。 命ある事が…。 だから、 頑張るしかないんです。 まず母の為に…。 》 ~じゃあ、 どうなったら、【死】を受け入れられる…。~ 《…本当に…死ぬ事で…。 死ぬ事で…。 それで、 僕の罪が償われる事と重なるなら…。 そうなら…。》 ~今…死にたいかい…。~ 《今…。 望んだりしません。 逃げたりしません。 でも…それで本当に…それが本当に…》 ~償いに成せるなら…、 私に頼んででも、 お前は今すぐにも、 死を選ぶだろうね…。~ 《はい。》 ~しかし、 そうじゃないと知っている。 お前の死は…、命は、 お金と言うものに、 とっくに負けていると言いたいんだね。~ 《はい…。》 ~それ程はっきりとためらわずに、 死に逃げる事をもせず、 やり遂げようとする心には、 罪の意識の他に何がある。 ここでは終えられない…その奥には…。~ 《感謝です…。 こんな僕がいくらその言葉を使っても、 何の説得力もない。 でも、でも、 感謝してるんです。 ほんとに、 助けてくれた人達みんなに…。 ほんとに感謝してるんです。 それは、決して決して…。》 ~嘘じゃないようだ。 流星…。 それがお前の計り知れない【強さ】なんだ。~ 《強さなんかじゃないです。》 ~お前が気付いてないだけだ。 あきれた子だ…。 だから私はここに居るのに…。~ 僕はふと、 その声に、 優しさを感じて、胸が熱くなってしまった…。 ~お前はここから何処に向かう…。 何処に向かってその命を刻む…。~ 《何処に向かって…。 何処…何処に…!? 神様に近い場所…。~ 》 突然、 すっと…口から出た言葉だった。 その言葉は、 死ぬ事もしっかりと覚悟出来ている自分と、 穏やかな居場所も願い、 感謝も心で重なる…希望。 そう言葉にする勇気。自分の心への確認。 辿り着いて初めてきっと解るであろう、 至福の場所。 自分が言葉にする事を、 これなら許されると思った、 僕の今にいちばんふさわしい、 きっと天国のような場所。 最後の最後の場所…。 幻…。 遠い遠い道の先にあるゴールのように思えた。 ~よし…。 その覚悟はあるんだね。 そこにお前は必ず辿り着くだろう。 そこには、 私も居る。 私がなんであるか。 それは、その時、 お前が決めればいい。~ 《神様に近い場所…。 貴方は…。》 ~神ではない。~ ☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/26 04:15:41 AM
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