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超特撮英雄伝

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2013.02.10
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第1章 残り3日 後編

 

あと3日でライダーバトルが終わる・・・この神崎の言葉に皆、驚きを隠せなかった。

「お前達の戦いは思ったよりも長引いた。残りの3日で決着をつけなければ、お前達の願いは叶わない」

神崎の言葉は更に4人に衝撃を与えた。

「決着を急げ。そうしなければ全てが手遅れになる」

そう言い残し、神崎は4人の前から姿を消した。

残された4人に沈黙の時間が流れた・・・重たい空気が漂う教会内。その中で浅倉が笑い出した。

「簡単な話だ。今直ぐここで決着をつければいい。俺が勝てばこのライダー同士の戦いを続けられる、こんな楽しいゲームは他にないからな」

浅倉は残忍な笑みを浮かべながら真司、蓮、北岡を見た。

だが、今は誰も浅倉と戦う気にはなれなかった。

「どうした?戦えよ」

3人を挑発する浅倉だが、誰一人としてデッキを手に取ろうとはしない。

「悪いけど、今は戦う気分じゃないんだよね。帰らしてもらうわ」

そう言うと、北岡は教会から出て行った。

「蓮、俺達も今は行こう・・・取り敢えずこれからどうするか考えようぜ」

「そうだな」

真司と蓮も教会を後にした。残された浅倉は誰も自分と戦わないことに苛立ち、目の前にあったマリア像を破壊した。

「ふざけやがって!!何故、誰も戦わない!!!」

浅倉は苛立ちが治まるまで教会の物を破壊し、暴れ続けた。

その頃、北岡は自分の事務所に戻っていた。帰って来た北岡を秘書の吾郎が出迎えた。

「お帰りなさい、先生」

「ただいま、吾郎ちゃん。今日は何か疲れちゃったよ、美味しいものでも作ってくれる?」

「分かりました!」

吾郎はキッチンに向かい、料理の準備に取りかかった。

北岡は部屋の奥の机の椅子に座り、スーツの胸ポケットから自分のデッキを取り出した。

「残り3日・・・ねぇ・・・」

険しい表情を浮かべながら、北岡はこの3日をどうするか考えていてた。

真司と蓮も花鶏に戻ってきた。玄関を開けると神崎の妹である優衣が出迎えてくれた。

「おかえり!真司君、蓮」

優しい笑顔で出迎えてくれた優衣に真司も笑顔で「ただいま!!」と言い返した。

蓮は何も言わずにそのまま自分の部屋へ入って行った。

「ねぇ、真司君。何かあったの?」

「何にもないよ!蓮の奴、腹でも痛いんじゃないかな?」

優衣に余計な心配はさせまいと笑いながら真司はそう答えた。

 「それならいいんだけどね・・・」

優衣は心配そうな表情で蓮の部屋の方を見た。

「じゃあ、俺ももう寝るね!おやすみ~」

真司もそう言って部屋に戻って行った。

残り3日・・・3日以内に決着をつけなければライダーバトルは終わり、願いを叶えられなくなる。

真司、蓮、北岡、浅倉はそれぞれの思いを胸に1日目を終えることになった。

 

 

 






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最終更新日  2015.12.18 22:23:53
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