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第3章 最後の1日・・・ゾルダVS王蛇
神崎邸で優衣が消滅し、ミラーワールドの秘密を知った翌日・・・ライダーバトルは最終日を迎えた。 未だに残る4人の仮面ライダー。今日中に決着をつけなければならない、そうしなければこの戦いは無効となり、全ては無駄になってしまう。 4人のライダーはそれぞれの願いを叶える為に動き出そうとしてた。 最終日の早朝、浅倉は隠れ家が警察に見つかり、とある廃工場に逃げ込んでた。 「全くしつこい連中だ」 警察を捲いて休んでいた浅倉の前に北岡が現れた。 「お前もそろそろ年貢の納め時か」 「北岡・・・何しに来た?」 「俺がお前のとこに来るって言ったら・・・これしかないでしょ」 そう言うと北岡はスーツの内ポケットからカードデッキを取り出し、浅倉に見せた。 「いいぜ。俺もイライラして丁度、戦いたかったとこだ」 浅倉は楽しそうな笑みを浮かべ、ズボンから自身のカードデッキを取り出した。 2人は廃工場にあった割れた鏡にデッキを映した。2人の腰に巻かれるVバックル。 「変身!!」 浅倉は変身ポーズを取り、仮面ライダー王蛇に変身した。 「フッ」 北岡を残し、先にミラーワールドへ向かう王蛇。北岡は浅倉と決着をつける為に変身する。 「変身!!」 ゾルダに姿を変えた北岡も王蛇が待つミラーワールドに向かった。 ミラーワールドで王蛇は自身の召喚機である牙召杖ベノバイザーを持って待っていた。 王蛇を見据えるゾルダはVバックルの横のマグナバイザーを手に取った。 「お前を倒して俺が最後の勝者となり、この戦いを続行させる」 「お前ってホントにつまんない奴だね」 「先ずはお前から殺してやるぜ、北岡」 「お前に殺されたんじゃ死んでも死にきれないよ」 「フッ」 王蛇はデッキからカードを取り出し、ベノバイザーに装填した。 「ソードベント」 ベノバイザーの音声と共に王蛇の愛用の武器であるベノバイザーが手に握られた。 「行くぞーっ!!!」 勢いよくゾルダに一直線に向かってくる王蛇にゾルダはマグナバイザーのトリガーを引き、銃弾を放つが、王蛇はベノサーベルを巧に使い、全ての銃弾を防いだ。 ゾルダの銃弾を全て防いだ王蛇はゾルダにベノサーベルを振り下ろした。 「くっ!」 ギリギリで避けたゾルダは王蛇の背後に向けて再びマグナバイザーのトリガーを引いた。 「うおっ!!」 数発の銃弾が王蛇にヒットした。 「そうだ・・・もっと俺を楽しませろ!せっかくの戦いだ、直ぐに終わらせてはつまらんだろ!!」 「俺はお前みたいな戦闘狂じゃないんでね。長引かせるつもりはない!!」 ゾルダはデッキからカードを取り出し、マグナバイザーに装填した。 「シュートベント」 ゾルダの背にギガキャノンが装着され、二門のキャノン砲を王蛇に向けて放った。 ギガキャノンの砲弾を素早い身のこなしで全てかわし、ゾルダにキックを叩き込んだ。 「うわっ!!」 王蛇の強力な蹴りはゾルダに装着されていたギガキャノンを着脱させるほどの威力だった。 「お前はそんな程度か?北岡」 「だから・・・俺はお前と違って戦闘狂じゃないって言ってるでしょ」 立ち上がるゾルダは地に落ちていたマグナバイザーを手に取った。 王蛇は更なる攻撃を仕掛ける為に新たなカードをデッキから取り出し、ベノバイザーにベントインした。 「ユナイトベント」 王蛇が使用したカードは自分が契約しているモンスターを合体させるカードだった。 浅倉は契約のカードを余分に2枚持っていたのだ。その契約のカードを使い、自身が倒したライダーであるガイとライアのモンスターを自分のものとして再契約したのだ。 ユナイトベントの力によって合体するベノスネーカー、メタルゲラス、エビルダイバー・・・3体のモンスターは1つになり、獣帝ジェノサイダーが誕生し、ゾルダの背後に現れた。 正面に王蛇、後方にジェノサイダー・・・完全に挟み撃ちの状態になっていた。窮地の状態に陥ったゾルダだが、慌てることはなかった。ゾルダはデッキから1枚のカードを取り出した。 王蛇もまたゾルダを完全に葬り去る為に更なるカードを取り出し、ベノバイザーにセットした。 「ファイナルベント」 ベノバイザーの音声と共に背後にいるジェノサイダーの腹部が開いた。 ジェノサイダーの腹部はブラックホールと同等のもので、王蛇はキックによってそのブラックホールに相手を叩き込むドゥームズデイをゾルダに放つつもりでる。 「これで終わりだ!!」 王蛇は高く飛び上がり、ゾルダに向けてキックを放ったが、ゾルダは紙一重で王蛇のキックをかわし、素早く手に持っていたカードをマグナバイザーにベントインした。 勢いがついた王蛇のキックは自分の契約モンスターであるジェノサイダーに叩き込まれた。 「クソッ!!」 着地し、ゾルダの方を見るとゾルダの前に鋼の巨人マグナギガが姿を見せていた。 ゾルダが王蛇のキックを避けた時にマグナバイザーに装填したカードは「ファイナルベント」だった。 ゾルダは既にマグナギガの背後にマグナバイザーにセットし、いつでもファイナルベントを発動する準備が出来ていた。 「!?」 「じゃあな・・・浅倉」 ゾルダは躊躇うことなくトリガーを引き、必殺のエンド・オブ・ワールドを放った。
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最終更新日
2015.12.18 22:35:45
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