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久しぶりにBunkamuraに行く。
相変わらず渋谷は人が多いざんす。 印象派が光の芸術といわれるのに対し、象徴派は闇の芸術と呼ばれてますね。 私は何でも物語性や意味性のあるものが好きなので、目に見えないものをなにかに託して象徴的に表現する象徴派も好みでございます。 そして、館内はファムファタルのオンパレード。 (もちろんそんなテーマばかりではないけれど、やはり多く目につきます。) ファムファタルとは「運命の女」とか「宿命の女」という意味。 (例えば、サロメやカルメン、マノン・レスコーとか、谷崎のナオミもそうですかね。) どうも自分にはそんな要素が露ほどもないので、ファムファタルというテーマにはすごく惹きつけられます。 このテーマ、”女性蔑視 ”の表れという意見もありますが、やっぱり女のひとは怖いもの…。(^^ゞ 会場で目を惹いたのはロップスの『悪魔のような女たち』連作とクノップフの『妖精の女王』の二双、『フローベールによる』、トーロップの様式的な線で描かれた『二人の女』。 特に『フローベールによる』のシバの女王は、主題との連想からかモローの『出現』を彷彿とさせました。 ジェームス・アンソールも別の意味で妙に面白かったです。 『メデューサの首』のブロンズ像を見て、「髪の毛が蛇だったら、うっとおしくてかないませんなぁ」と思いながら早々に渋谷を後にしました。 『ベルギー象徴派展』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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