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いよいよ 明日の夜、
米国農務省(USDA)から実地調査を踏まえた需給報告が発表される。 米国商品先物取引委員会(CFTC)が毎週発表している取組内容をみると、 トウモロコシは 8月2日現在、買残143,203枚、売残76057枚、ネット67,146枚であった。 現在、ファンド筋は需給報告を前にポジション調整を進めつつ、 市場の様子を窺っている状態である。 トウモロコシは単収に大きな影響を及ぼす受粉期はほぼ終了したが、 相変わらず作柄状況は悪い。 8月8日発表の作柄状況ではExcellent (優) と Good(良) の合計割合は52%、 Poor(不良) とVery Poor(極めて不良) の合計割合は22%であった。 平年(00年~04年の平均)であれば、 Excellent (優) と Good(良) の合計割合は76%、 Poor(不良) とVery Poor(極めて不良) の合計割合はわずか7%であるから、 今年度がいかに生産地の干ばつが酷い状況にあるかが窺える。 したがって12日の需給報告内容は、単収・生産量・期末在庫量の下方修正が予測され、 そのインパクトから一旦相場は上昇する可能性が高いと思われる。 しかし、 輸出検証高が前年度に比べて(92.6%の水準)伸び悩んでいるうえ、 海上運賃 (米ガルフ湾→日本) も3月21日を高値(64.11ドル)に下落を続けており、 8月8日の運賃は34.22ドルと もはや今年のピーク時の約半額となってしまっている。 また、前年度の空前絶後の豊作の影響から 米国の期末在庫量は十分にある。 05-06年度の繰越在庫が21億Bu以上にも達することが予測されており、 今年 単収が低下したとしても、新穀需給に逼迫感が出ることはない。 例え 単収が135Buまで低下しても、期末在庫は14億9,900万Bu(在庫率14.0%)にとどまる。 逆に作柄が改善して140Buになると、期末在庫は18億7,100万Bu(同17.5%)と 供給過剰の水準に達することになる。 上値は限定的で、16,500円を超えない範囲にとどまるのでないだろうか。 ※ 投資は個人の責任のもとに行って下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 11, 2005 05:03:25 PM
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