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カテゴリ:子どもとお金・物
「○君ちでは、期末試験で学年10番以内だったらお小遣いを2倍にしてもらえるんだって」友達の話を聞いて息子や娘がうらやましそうに私に話すことがあった。
「自分のために、世の中の役に立つ人になるために勉強しているのに、なんでお母さんがご褒美をあげないといけないの?勉強させてくれてありがとうとお礼を言ってほしい位だよ」と却下した。 ○○点とったら××を買ってあげる。○分勉強したらゲームをさせてあげる。そうやって何とかして勉強をさせたい親の気持ちは分からなくもない。効果もしばらくはあるだろう。でも長期的には問題がある。 ★子どもを物やお金で釣っていると、その子は物やお金でしか動かない子になる。 「身体の調子が悪いからとお使いを頼んだら「いくらくれる?」と息子に言われた」と以前ママ友が嘆いていた。唖然とした。本来人は心で動くもの。家族の役に立ちたい。家族に喜んでもらいたい。家族が体調を崩しているのなら、なおさらだ。 でも普段物やお金でその子を釣っていたのを知っていたから、そうなっても仕方ないなあと思った。物やお金で釣られている子は何をするにも物やお金を要求するようになる。心で動かなくなる。嘆いている親自身がそういう子どもにしてしまったのだと思う。 ★勉強が自分の為の勉強ではなく"ご褒美の為の勉強""させられる勉強"になる。 勉強とは本来自分の為にするもの。でも物やお金で釣ることで「仕方ないからやってあげる勉強」「やりたくないのにやらされている勉強」と本人に意識させることになる。それでは勉強を好きにはなれない。 ★ご褒美のせいで勉強の楽しさを感じられなくなる。 勉強には本来楽しさや達成感がある。勉強をしている内に分からないことが分かるようになったり、計算が速くできるようになったりして「勉強すること」そのものが楽しくなる。でもご褒美を与えられると、勉強は楽しいこと(物やお金)を得るための"つらい作業"として意識の上で固定されてしまう。勉強そのものの楽しさを感じられなくなる。 勉強とは、小さな頑張りと小さな達成を繰り返している内にだんだん楽しくなってくるものだ。それを親がちゃんと見ていてあげて認めてあげることで、子どもに大きな喜びと自信が生まれる。次への意欲が生まれる。 物やお金をちらつかせて勉強させても、得られるのは親の目先の安心だけ。そしてかえって子どもを勉強嫌いにするだけだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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