教育の罪
中国や韓国との関係が難しい。中国国民や韓国国民の行動はとてもヒステリックだ。現地雇用が進む日系企業を攻撃すれば、結局は自分たちの首を絞めることになるだけなのに、と思う。特に中国では体制への批判をかわすために極端な反日教育をしていると聞く。 でも実は私自身は、自分の受けてきた歴史教育に自信が無い。歴史は好きな教科だったので授業は熱心に聞いた方だけれど、日本の近代史を学校でほとんど習わなかった。歴史の授業は4月に縄文時代から始まる。学年末ではせいぜい明治維新あたりまでしか辿りつけない。しかも最後の方は時間が無くなって駆け足の授業だ。縄文時代にあれだけ時間をかけていたのに、今の日本に一番影響のある近代史をほとんど習っていない。そういう状況がずっと放置されてきたのだと思う。この点がドイツと大きく違う点だ。ドイツではなぜ戦争になったのか、どういう経過を辿り、どういう結末になったのか、を他の時代とは別枠でしっかりと検証し教えているそうだ。今ドイツがEUの中でリーダーとして振る舞えるのは、そういう背景があるからだと思う。中国や韓国の人たちが、「日本の若い人たちが歴史について何も知らないことにがっかりする」と話すのを聞いたこともある。日本が「してもいないこと」を「した」とされるのはたまらない。でも「したこと」を「していないこと」にすることはできない。その色分けをする基礎的知識すら自分に無いことを今恥ずかしく思っている。これは長い間日本が蓋をし続けてきたことなのだと思う。中国の極端な反日教育には大いに問題がある。でも歴史をきちんと学ばせていない日本の教育にも大いに問題がある。