花の命はけっこう長い

　うちの玄関前には鉢植えやらプランターがおいてあって、季節ごとに花を植え替えたりして楽しんでいるのですが、去年の夏、つわりで気分が悪く、植物のお世話どころじゃありませんでしたので、かわいそうに、お花たちはみんな枯れ枯れ。ミニバラたちがなんとかかすかに生き残ってました。遅ればせながら剪定をしてあげて、新しい芽が少しずつ出てきています。

　植えていた花たちは見事に枯れていたものの、おびただしい量の雑草がはびこっていました。そのなかでも、たんぽぽちゃんたちのすごいこと。どこから飛んできたのやら、どの鉢にもタンポポが芽を出して、今にも咲きそうな大きなつぼみを付けています。

　かわいそうだけど、タンポポを植えたいわけではないので、君たちには出て行ってもらおう。と、引っこ抜こうとしたら・・・

　抜けない。

　ちょっとやそっと引っ張ったくらいじゃ、全然抜けないのです。すごい。仕方なく、スコップなどを使って抜こうとするも、かなり下の方まで根が張っている。土の上に出ている部分はさほど大きくないのに、根がものすごく太いのです。

　そっかー。たんぽぽって、根っこでコーヒー作るんだもんね。このぐらい立派でないとね。

　結局、鉢をほとんどひっくり返さないと抜けないくらい、タンポポちゃんに占領されていたのでした。

　タネを風で飛ばして、あっちこっちで子孫を繁栄させる。しかも、１度根付いたら滅多なことではなくならないんだろうなあ、と思うと、たんぽぽの生命力に脱帽です。