なぜ原発を廃止しない(31日の日記)
原発を廃止するべきだという国民の声を代表するような投書が、6日の東京新聞に掲載された; 「原子力基本法改正」が国会で成立した。その追記で「我が国の安全保障に資する」という文言が追加された。 与党のごたつきにまざれての姑息(こそく)なやり方である。ろくに議論もされていない。政府の答弁は「核兵器開発」を目的にしたものではないと言うのだが、それは国会でのその場しのぎなのだ。 そもそも、国の安全保障と国民の生命・健康・財産は両立しない。核兵器開発に道を開けば、核テロの危険性は一層増すのである。 この文言のない改正前でも、日本に潜在的な核兵器開発能力があると、原発や再処理施設建設の時点で国際社会から見られているのである。原発の継続と無駄金食いの再処理施設の存続を目指しているとしか考えられない。 核廃棄物の処理ができない問題含みの原発は、廃止した方がよいのである。広島、長崎の原爆の惨禍を被り、昨年は福島第一原発事故に見舞われた日本がなぜ、原発廃止に向かわないのかと国際社会はいぶかしげに見ているのだ。 政府は恥ずかしくないのか。国民の真摯(しんし)な声を聞け!2012年7月6日 東京新聞朝刊 12版 5ページ「発言-なぜ原発を廃止しない」から引用 使用済み核燃料の処理については、政府と電力会社の原発推進派が「核燃料サイクル」だのMOX燃料だのとSFまがいの構想で、毎年多額の血税をつぎ込んできたが、どれも満足に稼働しておらず、そうかと言って廃棄することも今すぐはできないので、中途半端な状態で原発施設内に保管しているが、これも数年以内に満杯になる予定なので、その時にはどう頑張っても原発は止めるほかはないのである。したがって、これ以上有害な廃棄物を増やさないためにも、今すぐ原発は止めたほうがいいに決まってる。